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イベントレポート

新生ヤフーの「爆速」を可能にした「リーンスタートアップ」とは?――IBM Innovate 2013レポート(前編)

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 10月28日、日本IBMは「Innovate 2013 The IBM Technical Summit」と題した年次の技術カンファレンスを開催した。今年のメイントピックは「DevOps」。本稿では午前中に行われた基調講演の前半部分を紹介する。

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IBMがDevOpsに注目するわけ

 基調講演のオープニングに登場した日本IBM専務執行役員ソフトウェア事業担当ヴィヴェック・マハジャン氏は、「クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータという4つの新しいプラットフォームが、企業に大きなビジネスチャンスをもたらしています。しかし、このチャンスを生かすには、ITシステムも新しいものにシフトさせる必要があります」と延べ、それには、アジャイル開発と相互作用するシステム(Systems of Interaction)がキーワードになると説明した。

日本IBM専務執行役員 ソフトウェア事業担当ヴィヴェック・マハジャン氏
日本IBM専務執行役員 ソフトウェア事業担当ヴィヴェック・マハジャン氏
相互作用のシステムが求められる
相互作用のシステムが求められる

 続いて、日本IBM理事でありラショナル事業部 事業部長 渡辺公成氏が登壇し、マハジャン氏の話を受け、IBMがDevOpsを評価し、どのように取り組んでいくかについて、次のように語った。

日本IBM理事 ラショナル事業部 事業部長 渡辺公成氏
日本IBM理事 ラショナル事業部 事業部長 渡辺公成氏

 「IBMは10年前にラショナルを統合してから、事業のポートフォリオを拡大してきました。それはビジネスの変革や市場の変化に対応するためでもあります。今日のビジネスに特に影響を与えているのは、クラウド、モバイル、ソーシャルです。これらの新しいプラットフォームが、ビジネスのスピードをより速くし、システムの設計・開発・運用といったライフサイクルを変革させています。そして、この変化に対応し、より高い顧客満足度やビジネスの効率化を実現するため、ソフトウェア業界が注目しているのがDevOpsです」

 しかし、渡辺氏は、DevOpsといっても、単に担当者をアサインしたりツールを導入したりしただけでは失敗するという。DevOpsは事業部門(顧客サービスにつながっている)、開発部門、運用部門すべての業務プロセスをつないだライフサイクルを考える必要があり、それはツールやシステムだけの問題ではなく、人や(企業)文化とも関係してくるものだからだ。

IBMはDevOpsにより事業部門から運用チームまでのプロセスを改善する
IBMはDevOpsにより事業部門から運用チームまでのプロセスを改善する

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この記事の著者

中尾 真二(ナカオ シンジ)

フリーランスのライター、エディター。アスキーの書籍編集から始まり、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは当時は言わなかったが)はUUCPの頃から使っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7489 2013/11/07 19:00

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