日本オラクルは、モバイルアプリケーション開発・運用基盤「Oracle Mobile Suite」を8月5日に提供開始した。
「Oracle Mobile Suite」はモバイルアプリケーションをシンプルに開発し、既存アプリケーションの迅速なモバイル展開を可能にする統合基盤。OS上で稼働するモバイルアプリケーションの開発フレームワーク、クラウドや自社運用(オンプレミス)のバックエンドアプリケーション連携基盤、モバイル端末からのID管理・アクセス制御との連携機能を統合している。
企業のIT担当者やアプリケーション開発者は、業務におけるスマートフォンやタブレット端末の急速な普及やBYODへの対応に伴い、モバイルアプリケーション開発・保守の生産性向上、モバイルアプリケーションと社内システムのシームレスな連携、モバイルセキュリティの確保が課題となっている。
「Oracle Mobile Suite」を使うと、モバイルアプリケーション開発フレームワーク「Oracle Mobile Application Framework」により開発の全工程を網羅し、一度の開発でさまざまなデバイスに展開できる。「Oracle JDeveloper」や「Eclipse」などの統合開発環境、Java、JavaScript、HTML5などの開発言語を利用可能。ユーザーインターフェースを構成する80種類のコンポーネントを用意されており、多彩な機能を備えたモバイルアプリケーション開発をシンプルに実現する。
さらに、300を超えるアダプタが用意されたシステム連携基盤の仕組みにより、既存の社内アプリケーション資産を有効活用できる。社内システムとモバイルデバイス間での軽量プロトコル通信を確立し、モバイル上で公開する社内データを絞り込むこともできる。また、企業用と個人用のアプリケーションとデータを分離し、よりセキュアなモバイル環境を提供するオラクルのセキュリティ製品と連携することで、モバイルアプリケーションを安全に運用できるようになる。
同社では、以下の領域に「Oracle Mobile Suite」が適用できるとしている。
- 社内業務で使用する承認ワークフローや従業員専用ポータル
- 保険や自動車の営業、量販店の接客、公益法人の集金業務などにおける、顧客情報管理や営業支援システム
- オンライン金融サービス、交通機関の発券サービスや自治体の住民向けサービスなどの消費者向けアプリケーション
「Oracle Mobile Suite」の価格は500万円から(税抜。10ユーザー、1アプリケーションの場合)。※Oracle Mobile Application Framework」、「Oracle Service Bus」、「Oracle E-Business Suite Adapter」、「Oracle Technology Adapters」を含む
「Oracle Mobile Application Framework」の価格は11万9600円から(税抜。10ユーザー、1アプリケーションの場合)
【関連リンク】
・「Oracle Mobile Suite」の概要説明スライド
・日本オラクル
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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