はじめに
今回から作成するアプリは、無料の画像(写真)共有SNS「Instagram」で投稿された画像を検索して、一覧表示するものです。Instagramでは、AndroidやiOS上で動作する公式アプリから画像を投稿しますが、その画像は、Instagramのクラウド(Amazon EC2)上に保存されています。公開されているInstagram APIを使うと、投稿された画像(のURL)を取得できます。
対象読者
Androidアプリケーションの開発を始めたい方で、JavaとEclipseの基本的な知識がある方を対象とします。
Instagram API
Instagram APIでは、Instagramで保存されている画像の情報やユーザー情報を取得したり、「いいね!」をつけたりすることができます。ただ残念ながら、画像の投稿自体は、専用のアプリ以外では行うことができません。
認証について
Instagram APIも、Twitter APIと同様に、OAuth認証が取り入れられています。ただしOAuth認証が必要なのは、ログインしたユーザーとして何かを操作するようなAPIのみです。今回のアプリのように、公開されている画像を取得するだけなら、OAuth認証までは必要ありません。ただし、まったく自由に利用できるわけではなく、デベロッパー登録とアプリ登録をして、クライアントIDを取得する必要があります。
デベロッパー登録とアプリ登録
デベロッパー登録とアプリ登録は、開発用サイトから行います。なお、この登録には、Instagramのアカウントが必要なので、まだユーザー登録していない場合は、あらかじめ、Instagramアプリからサインアップしておきます。
開発用サイトでInstagramにサインインしてから、画面中央にある「Register Your Application」ボタンをクリックします。
必要事項を入力して登録ボタンをクリックした後、登録完了画面になるので、ここで再び「Register Your Application」ボタンをクリックします。
アプリ登録画面になるので、「新しいアプリを登録」ボタンをクリックします。
アプリの情報を入力します。今回、OAuth認証は不要なので、「OAuth redirect_uri」には、任意のURLを入力します。
登録後の画面に表示される「CLIENT ID」が、Instagram APIにアクセスするために必要なIDです。