必要なプラグインはpackage.jsonに書く
さて、ここまでで準備はできたので、実際にプロジェクトの中でgulp.jsを動かしてみましょう。ここでは、仮にindex.html
とcssだけで構成されたシンプルなサイトを考えます。
※ サンプルプロジェクトをこちらからダウンロードできます。
ファイル構成は次のとおりです。CSSで@import
を使うとブラウザでの読み込みに時間がかかるので、そこを最適化するというケースです。
Node.jsの作法として、ローカル用のgulp
を含め必要なモジュールは、あらかじめpackage.json
というファイルに書いておきます。逆に、package.json
さえあればnpm
が必要なモジュールを自動的にインストールしてくれるので、いつでも環境を復元できます。
{ "devDependencies": { "gulp": "*", "gulp-autoprefixer": "*", "gulp-cssimport": "*", "gulp-minify-css": "*", "gulp-rename": "*" }, "engines": { "node": ">=0.10.0" }, "private": true }
gulp
はローカル用のgulp.js、それ以外のgulp-
で始まる行はプラグインです。"*"
の部分には、バージョン番号を指定することも可能です。"*"
にしておくと最新版が使われます。
今回使用しているプラグインとその機能は次のとおりです。
プラグイン名 | 機能 |
---|---|
gulp-autoprefixer | CSSベンダープリフィックスの自動調整 |
gulp-cssimport | CSSの@import部分の埋め込み |
gulp-minify-css | CSSのミニファイ |
gulp-rename | ファイルのリネーム |
※ gulpのプラグインは700以上公開されています。プラグインは、公式サイトのプラグインページ内で検索できます。
上記のファイルをpackage.json
として保存したら、プロジェクトフォルダのルートで次のようにコマンドを打ちましょう。
$ npm install
すると、node_modules
というフォルダが作成され、必要なモジュールがその中に配置されます。