米Microsoftは、「.NET Framework vNext」「ASP.NET vNext」「.NET Native」「RyuJIT」を収録する、統合開発環境Visual Studioの最新コミュニティ・テクノロジー・プレビュー版である「Visual Studio 14 CTP 3」を、8月18日(現地時間)にリリースした。
「Visual Studio 14 CTP 3」に付属する「.NET Framework vNext」は早期ビルド版で、多数のバグフィックスが行われており、Windows Vista SP2以降、Windows Server 2008 SP2以降に対応している。
「ASP.NET vNext」は、WebサイトやWebサービス向けのASP.NETの最新版。one Controller classなどのMVC向けAPIやWeb APIの統合と改良、起動とスループット性能の飛躍的な改善を行うとともに、.NET FrameworkのAPIや最適化サブセットのサポートを追加した。また、MacやLinuxで実行可能なMono上でも動作する。
このほか、新たにファイルリストが不要なkproj project formatや、単体テスト、スキャフォールディングをサポートするとともに、githubをASP.NETのホームディレクトリとして使えるコマンドライン環境である「Home Repo」のアップデートを行っている。
「.NET Native」は、「Visual Studio 14 CTP 3」から新たに加わった機能で、今回のアップデートではWCF(Windows Communication Foundation)の限定的なサポートを備えており、.NETネイティブアプリケーションにWCFサービス参照を追加できる。
「RyuJIT」は、CoreCLRランタイムを搭載した新世代のJITコンパイラ。現段階ではSIMD libraryを備えていないが、今後のリリースでのサポートを予定している。
【関連リンク】
・日本マイクロソフト
・「Visual Studio 14 CTP 3」(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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