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イベントレポート

Google流プログラミングの真髄を筑波大学で見てきた

「つくばコンピュータサイエンス産学オープンカレッジ 第4回」レポート


Google Desktop SDK

 次に、Googleプロダクトマネージャーの石原直樹氏により、Google Desktop SDK、Google Desktop Gadgetsの説明が行われた。

 先ほどの話と混乱しやすいが、Googleのガジェットには大きく2種類ある。一つが先ほどのWebページ用の「ユニバーサルガジェット」、もう一つがGoogleデスクトップ用の「デスクトップガジェット」だ。

 「Googleデスクトップ」をインストールすると、ローカルマシン内のファイル検索をGoogleのWeb検索と同じように行える(デスクトップサーチ機能)他、デスクトップやサイドバーにデスクトップガジェットを追加できるようになる。

 デスクトップガジェットも、ユニバーサルガジェットと同様に、ニュースやWebサービスの情報表示、時計、ゲーム、カレンダーなど、様々なものが用意されている。

デスクトップガジェットの作成

 デスクトップガジェットを作るには、UIやレイアウトを定義した「XMLファイル(main.xml)」とプログラムを記述した「JavaScript(main.js)」が必要となる。

 シンプルなのであれば下記のように、スクリプトファイルの指定と、イベントの設定を行うだけでよく、非常に簡単だ。

<view width="250" height="150">
  <script src="main.js" />
  
  <img src="background.png" />

  <label x="0" y="60" name="textLabel" align="center" width="250"
size="15" enable="true" onclick="onTextClick();">
Click Me</label> </view>

 その他に、ガジェットの要求するデスクトップのバージョンや、ガジェットのID、説明などを記した「マニフェストファイル」が必要となる。

 作成したガジェットのインストールも簡単で、Googleデスクトップをインストールした時点で、マニフェストファイルが関連付けられるようになっているため、マニフェストファイルをダブルクリックするだけでよい。

デスクトップガジェットの国際化

 もちろんデスクトップガジェットでも国際化に配慮されている。

 Googleデスクトップでは、ディレクトリ別にリソースファイルを持っているため、ロケールごとに文字列やスクリプトを切り替えることができる。具体的には、変数でプレースホルダを用意しておき、ロケールに応じてリソースが参照されるようにする。

デスクトップガジェットの登録

 作成したガジェットを他の人に使ってもらうには、次の手順に従う。

  1. 必要なファイルをggファイルにパッケージングする
  2. 「main.xml」とマニフェストファイルは必須。その他適宜、リソースファイルなど含め、zip形式で圧縮し、拡張子を「.gg」にする。
  3. Googleのページにアップロードする
  4. 日本語化もしっかりされている。
  5. Googleで一定の審査をした後、問題なければGoogleガジェットのリストに追加される

 インストールも容易で、サイドバーの[パネルの追加/削除]-[パネルを追加]を選択すると表示されるページから簡単に追加できる。

豊富なAPI

 APIは、UI関係、他のマシンとの通信、マシン情報の取得、タイマー、音声作成、ActiveXなど、様々なものがあらかじめ用意されていている他、ローカルのマシンのサーチをコントロールしたり、検索結果を絞りこんだりすることも可能。

 また、同じアプリケーションどうしであれば通信できるため、オンラインゲームを作成したりすることもできるようになっている。これらのAPIを組み合わせると非常にクリエイティブのガジェットが作れるだろう。

 なお現在、Googleデスクトップガジェットを作って送信すると、限定生産のTシャツなどのグッズを無料でプレゼントしているとのこと。興味があればぜひチャレンジしていただきたい。

 Google Desktop SDKの詳細については下記を参照のこと。

Google デスクトップ サイドバーガジェット入門

Googleという会社

 最後にGoogle人事部の鈴木氏より、Googleの会社紹介が行われた。

 鈴木氏によると、Googleの特徴としてミッション共有の度合いが違うことが挙げられるという。そのミッションとは、「世界中の情報を整理して、世界中の人がアクセスできて、使えるようにすること」。

 また、Googleの文化は次のようなものであると述べた。

  • 大学(研究室)の雰囲気
  • 研究・開発重視
  • イノベーション重視
  • 試作品を早くどんどん作る。
  • 少人数のチーム
  • 5~6人以下。人数が増えると創造的な意見がでなくなる。
  • オープンなコミュニケーション
  • さまざまな情報がイントラネットで共有されるなど。
  • インターナショナル オペレーション モデル
  • どこの国のオフィスであっても、一つのチームとしてプロジェクトに参加している。

 その他にも、有名な「20%ルール」(作業時間の20%を使って、自分の好きなプロジェクトをやってよい」や、開発プロセスの流れ(デモ作成→イントラ公開→Google LABSで外部公開→BETA)も説明された。実際、GmailやGoogle Newsといったサービスはこのように立ち上げたらしく、具体的な成果も上げているようだ。

 結びとして、次のようなGoogleの採用方針が説明された。

  • パズルのピースのように、ぴったりはまる人を探したい
  • 自分が働くであろう前後左右の人が面接して、ぴったりはまる人を探したい。
  • 各分野のプロフェッショナルを採用したい
  • 実際入社した後は、かなりの自由度で仕事ができるようになっている。

まとめ

 今や単なる検索サービスだけでなく、GoogleマップやGmailといった、従来までの常識を覆すサービスを提供し始めているGoogle。大学のオープンカレッジでセミナーを開催するなど、優秀な人材の確保にも積極的であることから、今後も革新的なサービスが次々と提供されていくことだろう。

 また、今回紹介したガジェットを突き詰めていくと、OSやローカルマシンに依存しない環境が近い将来、標準になっていくのかもしれない。ガジェットにおけるキラーソフトの登場にも期待したい。

Google流プログラミング: Google Maps, Desktop, Gadget を用いた新世代アプリケーション開発入門
修正履歴

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