SoftLayerファウンダーが来日、将来像は「IBM as a Service」
Lance Crosby氏は、SoftLayer社の設立者の1人である(SoftLayer社を2013年に米IBMが買収)。日本で初めてセッションを行う同氏は、まずSoftLayerの成り立ちから語り始めた。
SoftLayer社は、2005年5月に世界初のクラウド企業としてスタート。AWSに先駆けること1年。Azureよりも4年、Google Cloud Platformよりも5年早い。AmazonやGoogleが自社ビジネスのためのシステムを延長してクラウドサービスを開始したのに対し、SoftLayer社ではあらゆるビジネスを想定し、クラウドを利用する企業が必要とする機能を何度も検討を重ねて、SoftLayerを開発したという。
それでは、企業がクラウドに求めるものとは何だろう。まず、多くの企業がオンプレミスからクラウドへ移行することで大幅なコスト削減が可能と考えている。SoftLayerでは自動スケールが可能で、操作や管理が容易であることから10~20%、最大で60~80%のコスト削減が可能だという。
また、高I/O、ビッグデータ解析、データベース、HPCなど各種用途向けのベアメタルサーバを用意し、パブリッククラウドやマルチテナントだけでなく、プライベートクラウドやシングルテナントも提供していることを、他のクラウドにはないSoftLayerの差別化点として強調。専用ファイアウォール、主要なセキュリティ規制への対応といった強固なセキュリティ、他のクラウドではブラックボックスとなっているハードウェア、ソフトウェア、ミドルウェアなどを確認できる透明性、操作や管理のしやすさも魅力とした。
世界同時サービス展開を容易に実現する
IBMでは12億ドルを追加投資し、SoftLayerのデータセンターを15カ国40か所に開設する。各データセンターは統一された仕様でのアクセス、管理が可能で、Crosby氏は12月中のSoftLayerの東京データセンター開設により、日本国内とグローバル同時にビジネスを展開することが容易になると説く。IBM Bluemixで利用可能なサービスも、現在の70から2015年末までに2000まで増やす予定。2015年半ばには、IBMが提供する157のSaaSがSoftLayer上で動作可能になるとのことだ。
SoftLayerを活用して革新的なイノベーションを実現した事例として、Netflix(オンラインビデオレンタル)やスターバックスなどを紹介したCrosby氏は、IBMは製品を販売する企業から「IBM as a Service」へと移行しつつあると述べ、セッションを締めくくった。
