Raspberry Piへのリモート接続
Raspberry Piのセットアップが完了したら、リモートのマシンからRaspberry Piを操作できるようになります。
Bonjourのインストール
Bonjourは米アップル社が開発したIP ネットワーク上のコンピュータを自動検出するサービスです。リモート上のRaspberry Piをホスト名で検出するために、パソコンにBonjour for Windowsをインストールします。
Bonjour for Windowsは以下のサイトでダウンロードできます。ダウンロードしたBonjourPSSetup.exeをダブルクリックしてインストールします。
なお、パソコンにiTunesがすでにインストールされている場合は、新たにBonjourをインストールする必要はありません。
ターミナルエミュレータでの接続
まず、Raspberry Piの電源を入れて、起動します。
ここでは、パソコンのターミナルエミュレータ(Tera Term)から接続してコマンドを実行します。Tera Termがインストールされていないときは以下のサイトからダウンロードしてインストールしてください。
TeraTermを起動し、ネットワーク上のRaspberry Piにアクセスします。ホスト名は、セットアップの際に指定した任意の名前に.localを付加したものにします。筆者の場合は、ホスト名を「asapi」にしたので、次のようにアクセスします。
- ホスト名:asapi.local
- サービス:ssh(22番ポート)
ユーザ名とパスフレーズを聞かれるダイアログが表示されるので、以下の認証情報を入力します。
- ユーザ名:pi
- パスフレーズ:<セットアップでRaspberry Piに設定したパスワード>
認証に成功すると、次のようにRasbianのメッセージが表示されます。
以降は、この手順でリモートログインができます。パソコンからファイルのアップロードやダウンロードもできます。
Raspberry Piのアップデート
電子工作を始める前に、次の手順でRaspberry Piのアップデートを行います。rpi-update コマンドは、Raspberry Piのファームウエアをアップデートするためもので、すべてのアップデートが完了したら、Raspberry Piを再起動するため、rebootコマンドを実行します。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get upgrade $ sudo rpi-update $ sudo reboot
これですべての準備は完了です。次回から、電子工作に取りかかりたいと思います。
おわりに
今回の記事では、Raspberry Piを使って電子工作を行うための準備として、Raspberry PiにOSである「Rasbian」をインストール/セットアップしました。次回は、ブレッドボードを使ってLEDを光らせることでGPIOのしくみを紹介したいと思います。