米IBMは、開発者によるエンタープライズにおけるブロックチェーン利用の促進を目的に、35人超のIBMの研究者およびソフトウェア開発者が創設メンバーとして専任で参加するLinux Foundationのオープンソースプロジェクト「Hyperledgerプロジェクト」へ、約44000行のコードを提供したと、2月16日(現地時間)に発表した。
あわせて、ブロックチェーン・ネットワークの構築・管理による、新しい分散型レジャーアプリケーションへの取り組みに対する支援として、ブロックチェーン・テスト・ネットワークのメンバーによりセキュアかつプライベートな送信を可能にする、ブロックチェーンサービスをBluemixを通じて提供する。
新たなブロックチェーンサービスによって、開発者は完全に統合されたDevOpsツールにアクセスし、IBMクラウド上のブロックチェーンアプリケーションの作成、デプロイ、実行、監視を実行できる。また、ブロックチェーンアプリケーションはIBM z Systems上にも構築可能なため、セキュリティ、可用性、パフォーマンス強化を実現する。
さらに、Watson IoTプラットフォームを利用して、RFIDベースのロケーション、バーコードスキャンイベント、デバイスからのデータといった情報を、IBMのブロックチェーンと組み合わせて利用できるようにする予定で、デバイスからブロックチェーンベースのレジャーと通信して、スマートな契約の更新や検証の実行を可能にしていく。
このほか、ブロックチェーンアプリケーションの設計と開発を支援するために、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、東京にIBM Garageを開設し、ビジネス向けブロックチェーンの設計・実装において、IBMの専門家と協業できるようにする。また、IBMグローバル・ビジネス・サービスは、銀行、金融サービス、物流分野へのブロックチェーンコンサルティングを展開していく。
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