米Microsoftは10月28日(現地時間)、「Azure MCP server 1.0.0」の安定版をリリースした。Azure MCP serverは、Model Context Protocol(MCP)仕様に基づくものであり、AIエージェントとAzureクラウドのサービス群を連携できるよう設計されている。
今回の1.0安定版では、47以上のAzureサービスとの連携を実現し、170を超えるツール群を統合・整理した。
47以上のAzureサービスには、Azure AI FoundryやAI SearchといったAIサービス、PostgreSQLなどのデータベース、Service Busといったメッセージング、Functionsを含むコンピューティング、リソースグループなどの基盤サービスが含まれる。
付随して、アプリ構成やストレージ、ログ分析などもサポートし、AIエージェントが自然言語やコードを使ってクエリ発行や自動化を行える環境を提供する。
ツールは記述やパラメータが明確化され、用途や用途別のモードを選択して利用することが可能だ。これにより開発者やAIエージェントが必要なツールを見つけ、素早く作業を開始することを支援する。
また、セキュリティ面では、機密情報を扱う操作でユーザー確認を必須とし、同社の厳しいセキュリティ基準(脅威モデル、AIセキュリティ評価など)を遵守している。パフォーマンスも重視され、.NET Ahead-of-Time(AOT)コンパイルによる高速起動と軽量な運用を実現した。
Azure MCP serverはDockerイメージやMicrosoft Container Registryでも提供され、CI/CDパイプラインやDevOps等のコンテナ環境にも組み込むことが可能だ。今後はVisual Studio 2026のAzure Extensionとの統合も予定されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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