uuencodeコマンドは、電子メールなどのように、ASCII文字のテキストデータしかサポートしていないプロトコルを用いて、バイナリデータを送るために使用します。
uuencodeコマンドは、FILE
に指定したファイルを読み込み、表示可能なASCII文字のみに変換した結果を標準出力に表示します。この変換のことをエンコードといいます。
また、エンコード後のデータには、ファイルのアクセス権と引数NAME
に指定した名前の情報が含まれます。
ネットワーク間で行われる通信のために定義された手順や取り決めのことを、プロトコルといいます
テキストデータとは、データのすべてがASCIIコード(文字コード)で形成されるデータのことであり、エディタなどで作成したファイルがそれにあたります。一方、バイナリデータは、文字コード以外のコードも含まれるデータで、実行可能形式ファイルなどがこれにあたります
- ① -m
- エンコーディング形式を「base64」にします。「base64」は、電子メールのシステムで一般的に使用されているエンコーディング形式です。省略した場合には、標準的なUUエンコーディング形式を使用します。
- ① FILE
- エンコードするファイル名を指定します。省略した場合は標準入力からデータを読み込みます。
- ② NAME
- エンコード後のデータに付加する名前を指定します。
$ tar cf - src_tree | compress | uuencode -m src_tree.tar.Z > src_tree.uue
$
ディレクトリ「src_tree」から圧縮済みアーカイブファイルを作成してから、電子メールに添付できる「base64」形式にエンコード
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本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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