gzipコマンドは、FILE...
に指定したファイルをgzip形式で圧縮します。圧縮後のファイルは、圧縮前のファイル名の末尾に、拡張子「.gz」を付けた名前で作成され、圧縮前のファイルと置き換えられます。このとき、圧縮後のファイルの所有者、最終アクセス日時、最終更新日時は、圧縮前のファイルのそれらになります。
- ① -d
FILE...
に指定したgzip形式の圧縮ファイルを伸張(解凍)します。- ② -f
- 圧縮後のファイル名と同一名のファイルが既に存在する場合に、上書きの確認を省略して無条件で上書きします。このオプションを省略した場合は、上書きするかどうかの問い合わせが行われます。
- ① FILE...
- 圧縮するファイルのパスを指定します。複数指定する場合は、スペースで区切って指定します。また、ワイルドカードを使用することもできます。省略した場合は、標準入力からの入力となります。
[takeda]$ ls -l
合計752
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 738418 4月 19 12:56 file01
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 23964 7月 2 2002 file02
[takeda]$ gzip file*
ファイル名が「file」から始まるすべてのファイルを圧縮[takeda]$ ls -l
合計252
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 238529 4月 19 12:56 file01.gz
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 8981 7月 2 2002 file02.gz
圧縮後のファイル[takeda]$
サイズが小さくなり、拡張子「.gz」が付いている
所有者、最終アクセス日時、最終更新日時は保持されている
[takeda]$ ls -l
合計252
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 238529 4月 19 12:56 file01.gz
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 8981 7月 2 2002 file02.gz
[takeda]$ gzip -d file01.gz
gzip形式の圧縮ファイル「file01.gz」を解凍[takeda]$ ls -l
合計740
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 738418 4月 19 12:56 file01
-rw-r--r-- 1 takeda takeda 8981 7月 2 2002 file02.gz
[takeda]$
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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