レバレジーズは、エンジニア/クリエイター専門エージェント「レバテック」において実施した「2016年度エンジニア人材市場動向調査」の結果を、5月29日に発表した。
「2016年度エンジニア人材市場動向調査」は、2016年4月1日~2017年3月31日の期間に、「レバテックフリーランス」および「レバテックキャリア」の業務委託案件、求人データを対象に実施された調査で、有効データ数は4355件。
業務委託案件・求人の全体的な傾向としては、JavaとPHPを対象にしたものが全体の約半数を占めており、Java、C/C++のシェアが1ポイントほど増加し、COBOLのシェアが半減した以外は、全体として大きな変動は見られなかった。
業務委託案件に限ってみると、AndroidおよびCOBOLのシェアが1.5ポイント前後低下した一方、JavaScript、C#/C#.NETは2ポイント以上、Ruby、Python、Go言語は1ポイント前後シェアを増やしている。
なお、COBOLのシェア低下は、FinTech対応で複数の金融系企業Javaに切り替えたこと、Androidのシェア低下はハイブリッドアプリの開発が可能なXamarinの案件増加が影響したと考えられる。
シェアが増加したJavaScriptはフロントエンドやサーバサイドでの利用など用途の拡大、Pythonは機械学習やデータ分析、IoT、ロボティクスなどでの需要増、RubyはPHPからの移行、Go言語は新規サービスやAPI基盤の開発への利用に用いられるケースが増えている。
求人では、JavaとJavaScriptが3~4ポイント、VB.NETとScalaが0.6~0.8ポイントシェアを拡大するとともに、PHPとHTMLが2.2~2.8ポイントシェアを落とした。とりわけ、JavaおよびScalaについては、正社員採用にあたって「JavaやScalaを用いたアプリケーションの開発経験」を求める企業が目立っている。
言語や技術ごとの傾向としては、全体のシェアは小さいものの、Go言語とPythonの案件・求人が2016年夏頃から増加傾向にある。COBOLはシーズンを追うごとに需要の低下が続いており、PHP、Objective-C/Swift、Android、Unityは1年を通して安定したニーズが存在することが明らかになった。
【関連リンク】
・レバレジーズ
・「レバテックフリーランス」
・「レバテックキャリア」
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です