米NGINXは、Webサーバ/ロードバランサ/コンテンツキャッシュ「NGINX Plus Release 13」を、8月29日(現地時間)にリリースした。「NGINX Plus」の登録ユーザーなら、無料でアップグレードできる。
「NGINX Plus Release 13」は、Webアプリケーションのバージョンアップなどに便利な、アップストリームの設定をダイナミックに変更可能なAPIを新たに搭載しており、同APIは40を超える排他メトリックを利用できる。また、APIで管理可能なKey-Valueストアも備えている。
このほか、受信したトラフィックを専用サーバに複製するリクエストミラーリング機能の搭載、JavaScriptのカスタム実装であるnginScriptの強化、サードパーティ製モジュールをインストール可能なパッケージを作成できるダイナミックモジュールのビルドツールが付属するなど、さまざまな機能変更・追加が行われた。
また、「NGINX Plus Release 13」ではon-the-fly reconfiguration APIおよびextended status APIが非推奨となったほか、「NGINX Plus R2」で廃止されたsticky_cookie_insertディレクティブの削除、ModSecurityに含まれるSecRequestBodyInMemoryLimitディレクティブのサポート終了、旧バージョンOS(CentOS 5、Red Hat Enterprise Linux 5、Oracle Linux 5、Ubuntu 12.04、Ubuntu 16.10)サポートの終了が行われている。
なお、「NGINX Plus Release 13」で公式のNGINXリポジトリに含まれていないサードパーティ製モジュールを引き続き利用するには、再コンパイルが必要になる。
【関連リンク】
・NGINX(英語)
・「NGINX Plus」(英語)
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