米Microsoftは、量子コンピューティングのために開発されたプログラミング言語であるQ#、量子コンピューティング・シミュレータ、および量子コンピュータ向けアプリケーションの作成に必要なリソースで構成される「Quantum Development Kit」の無料プレビュー版を、12月11日(現地時間)に公開した。
「Quantum Development Kit」は、9月に開催されたIgniteカンファレンスで発表されていたもので、量子物理学についての知識の有無にかかわらず、量子コンピュータのプログラミングを学習できる。
なお、「Quantum Development Kit」はVisual Studioに統合されているので、他の言語での開発経験のあるユーザーなら容易に使用可能で、付属の量子コンピューティング・シミュレータは一般的なノートPC上で約30論理量子ビットのシミュレートを実現する。
一方、Microsoft側でも、40超の論理量子ビットをシミュレート可能な、Azureベースのシミュレータを用意している。
このほか、ドキュメント、ライブラリ、サンプルプログラムといった包括的なスイートもあわせて提供しており、量子テレポーテーションのような量子コンピュータならではの機能が試せる。
  【関連リンク】
  ・日本マイクロソフト
  ・「Quantum Development Kit」(英語)
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