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Raspberry Pi Zeroではじめよう! おうちで楽しむIoTレシピ

Raspberry Pi Zeroとカメラを接続して定点観測しよう

Raspberry Pi Zeroではじめよう! おうちで楽しむIoTレシピ 第7回

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 この連載では、約650円で買えるマイコンボードRaspberry Pi Zeroを使って、ITエンジニアがIoTを学べたり、家族で楽しんだりできるIoTレシピをご紹介していきます。今回はRaspberry Pi Zero用のカメラを接続して、定点観測する方法を解説します。

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 Raspberry Pi Zero用のカメラを接続し、定点観測してみましょう。

 日本で購入できるRaspberry Pi Zero用のカメラは、Adafruit製のスパイカメラです。スイッチサイエンスで販売されています。

 このカメラモジュールは、Raspberry Pi ZeroのカメラコネクタであるCSIインタフェースに接続して使います。本体重量は1.1g、携帯電話用カメラのサイズで、モジュールはわずか8.6mm×8.6mm、ケーブルは約5cmです。定点観測などの用途で小型カメラとして使うことができます。

 このカメラモジュールで撮影された写真データはCSIバスを介して、Raspberry Pi ZeroのBCM2835プロセッサに接続され、高速に転送されます。

 カメラセンサーは500万画素の解像度を持ち、オンボードの固定焦点レンズを備えています。

 今回紹介するAdafruit製のスパイカメラは、以下のRaspberry Pi Zeroに対応しています。

  • Raspberry Pi Zero v1.3
  • Raspberry Pi Zero W

注意

 Raspberry Pi Zero v1.0はカメラモジュールに対応していません。

 カメラデータ保存用のディレクトリをNASに作成し、そこに定点観測した写真データを保存しましょう。なお、Raspberry Pi ZeroからNASへ接続する方法については、前回の記事をご覧ください。

 今回は、日本未発売の「Camera Module for Raspberry Pi Zero」を使って紹介しますが、手順についてはAdafruit製スパイカメラと同じです。

カメラモジュールを接続する

 Raspberry Pi Zero本体の電源が入っていない状態でCSIインタフェースにカメラモジュールを接続します。

 手順は以下のとおりです。

  1. カメラコネクタの両端のツメをやさしく引きます。
  2. カメラモジュールのフレキシブルケーブルを差し込みます。
  3. ケーブルを差し込んだら、カメラコネクタのツメを元の位置に戻します。

 注意点としては、力を入れてカメラコネクタのツメを引いたり、カメラモジュールを無理に押し込んだりしないでください。カメラモジュールの留め具が破損してしまったり、カメラモジュールの故障に繋がります。十分に注意をしながら作業をしてください。

カメラインタフェースの有効化

 raspi-configコマンドでRaspberry Pi Zeroのカメラを有効化します。

$ sudo raspi-config

 5 Interfacing OptionsP1 CameraWould you like the camera interface to be enabled?<はい>を選択します。

 raspi-configを<Finish>で終了後、設定を反映させるためにOSを再起動します。

撮影テストを行う

 raspistillコマンドで撮影をします。指定する数値はPixelで、-wは写真の幅(width)、-hは写真の高さ(height)を指定します。

$ raspistill  -w 1920 -h 1080 -o pi-camera.jpg

補足

 1920px×1080pxの解像度はフルHDになります。撮影する解像度は利用用途に応じて変更して下さい。

 また、-oオプションで保存先を指定します。以下は、前回の記事で紹介したNASに、撮影した写真の保存先を指定した例です。

$ raspistill  -w 1920 -h 1080 -o /mnt/nas/picamera/picamera.jpg
$ ls -l /mnt/nas/picamera/
-rwxrwxrwx 1 pi pi 1131613 12月 17 00:20 picamera.jpg

 実際にラズパイカメラで撮影した写真はこちらです。

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この記事の著者

平 愛美(タイラ マナミ)

 熊本県出身のITエンジニア。2児の母で、趣味は写真とグルメ。最近はRaspberry Pi、Arduinoを使った家庭内IoTについて日々研究するIT系母ちゃんとして活躍中。主な著書は、『改訂3版 Linuxエンジニア養成読本』(寄稿、技術評論社 刊)、『Linuxシステム管理標準教科書』(共著、LPI-Japan)など。 ブログ:Mana Blog Next Twitter:@mana_cat

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/11194 2018/11/13 14:00

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