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UWPアプリ開発の最前線

UWPアプリを作るとき、画面遷移やアーキテクチャで悩んだら!?
~Windows Template Studioを使ってみよう

UWPアプリ開発の最前線 第11回

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 UWPアプリ開発に挑戦してみて、「どうやって画面遷移させればいいか分からない」と悩んだことはありませんか。あるいは、UWPのさまざま機能の追加方法とか、ちょっと大きなアプリを作るときのアーキテクチャなどでも。そんなときにお勧めなのが「Windows Template Studio」です。

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  • 適用バージョン:Windows 10 version 1803(build 17134)以降

はじめに

 Visual StudioでUWPアプリのプロジェクトを作るとき、実行ファイルとして選べるテンプレートは「空白のアプリ」しかありません(次の画像)。ちょっとXAMLを書いて「Hello, world!」アプリを作るまでは簡単ですが、さて、そこからはどうしましょうか。

プロジェクト選択ダイアログ(Visual Studio 2017)
プロジェクト選択ダイアログ(Visual Studio 2017)
プロジェクト作成ダイアログ(Visual Studio 2017)
プロジェクト作成ウィザード(Visual Studio 2019 preview)

 例えば、画面遷移。UWPアプリでは、最初に表示したウィンドウ(あるいは、その一部分)の中身を入れ替えるという形で画面遷移を実現するのが基本です。メニュー画面からそれぞれの処理画面を別に出すというような画面遷移は、例外的です(UWPで不可能ではありませんが、かなり面倒です)。あるいは、UWPアプリらしい機能。例えば、情報を共有へ送ったり、トースト通知を表示する機能など。いずれも、必要なドキュメントはdocs.microsoft.comで公開されてはいますが、知りたい情報はたいてい分散していて、おまけにそこへたどり着くのも大変です。

 とりあえず知りたいのは、実際に動くコードですよね。それも、サンプルコードの断片ではなく、実際に動くアプリのコード。「細かいことは、(後で調べるんで今は)どうでもいいんだよ。ざっくり作り方を見せてくれ!」

 そこでお勧めなのが、Visual Studioの拡張機能である「Windows Template Studio」です。

  • さまざまな機能を持ったアプリのひな型が作れる
  • 自動生成した画面は、それなりに動作する
  • 複雑なアプリには必須となるデザインパターンを組み込んだアプリのひな型も作れる
  • TODOコメントを検索すれば、カスタマイズのポイントが分かる
  • そのまま進化させて自分のアプリにするもよし、必要なテクニックだけを自分のアプリに移植するもよし
Windows Template Studioで作れる画面の一覧ページ
Windows Template Studioで作れる画面の一覧ページ

 今回は、Windows Template Studioでどんなものが作れるのか、また、どうやってカスタマイズしていくのか、見ていきましょう。

対象読者

  • UWPアプリを作っている開発者
  • UWPアプリを作ってみたいと思っている開発者

必要な環境

 Windows Template Studio(Version 2.5)を試してみるには、以下の環境が必要です。

  • Windows 10 1803以降
  • Visual Studio 2017 Version 15.3以降(無償のCommunity Editionで可)
  • UWP用Windows 10 SDK:10.0.17763以降

注意

 Windows 10 1803(17134)の環境でそれより新しいSDK(17763など)をターゲットにしたプロジェクトを作ると、XAMLエディターのプレビューが表示されませんのでご注意ください。なお、個別にSDKをインストールするには、Windows SDK とエミュレーターのアーカイブからダウンロードします。

 また、サンプルコード(GitHub)をそのまま試してみるには以下の環境が必要です。

  • Windows 10 1809以降
  • Visual Studio 2017 Version 15.9.3以降(無償のCommunity Editionで可)
  • UWP用Windows 10 SDK:10.0.17763以降

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この記事の著者

biac(ばいあっく)

HONDA R&Dで自動車の設計をやっていた機械屋さんが、技術の進化スピードに魅かれてプログラマーに。以来30年ほど、より良いコードをどうやったら作れるか、模索の人生。わんくま同盟の勉強会(名古屋)で、よく喋ってたりする。2014/10~2019/6 Microsoft MVP (Windows Devel...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/11282 2019/01/09 11:00

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