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プロダクトマネジメントの基本を学ぼう

あなたのプロダクトに「強い軸」はありますか? ぶれない意思決定のために、PMが押さえるべき3つの観点

プロダクトマネジメントの基本を学ぼう 第6回

「プロダクトの強い軸」を可視化する

 先ほど、「プロダクトの強い軸」はチーム内で共有するべきだと述べた。プロダクトマネージャーはこの「Core」や「Input」をチームに熱く語り、ストーリーテリングを通して浸透させていくことが必要である。そして、もちろん対面でのストーリーテリングだけではなく、いつでも俯瞰できるようにこの軸を可視化しておくことが望ましい。そのためのツールとして、リーンキャンバスが有用だ。ここではリーンキャンバス自体の説明は割愛するが、「プロダクトの強い軸」とリーンキャンバスの関係性について、以下の図を参考にしてほしい。

 リーンキャンバスを作成するときにも、各項目を単体で記載するだけではなく、FitとRefineの概念を取り入れて、項目間の関係にも着目すると、一気通貫した軸ができるだろう。

軸を中心に、成功するプロダクトを作り出す「Cooperation」の力

 ここまで「プロダクトの強い軸を作るための3つの要素」について解説した。この3つの軸があったとしても、その軸を中心にプロダクトを作り上げていく強い組織がなければ、プロダクトを成功させることはできないだろう。つまり、強いチームと、そのチームを率いるプロダクトマネージャーのリーダーシップが必要である。3つの要素を軸にプロダクトを作り上げていくチームの力を「Cooperation」と呼ぶ。

 当然だが、プロダクトマネージャーが一人でプロダクト作ることはできない。関係するステークホルダーの助けやプロダクトチームとの連携が必要になるだろう。そのためには、強く、健全なプロダクトチームを作り共に成功に向かって走ることができる体制の構築が必要不可欠だ。そのために必要なリーダーシップとチームについては次回以降の連載記事で詳しく解説する。

成功するプロダクトを作るための方法論

 ここまで、成功するプロダクトに必要な3つの要素からなる強い軸と、軸を中心にチームでプロダクトを作り上げるためのCooperationの力について紹介をした。そして、プロダクトを作るためには、チームを率いるためのCooperationだけではなく、プロダクトマネジメントを遂行する上で知っておくべき方法論もある。記事の中ですべての方法論を解説することができるとよいのだが、この「プロダクトマネジメントの基本を学ぼう」という連載も今回の第6回で折り返しを迎えた。すべての方法論の解説は叶わないが、次回以降、いくつかの方法論をピックアップして紹介していくため、楽しみにしてほしい。

 そして、執筆陣が持つすべての方法論は書籍に執筆予定だ。今回は、この書籍の現時点での目次を紹介しよう。この書籍は、本記事で紹介した「プロダクトの強い軸」を元に目次の章立てが作成されている。プロダクトマネージャーとして知識が足りないと感じるものがあれば、ぜひ発売後にこの書籍を手にとってほしい。

現時点での書籍目次(一部)
領域 カテゴリ 内容
Core Vision
  • プロダクトとは
  • プロダクトの成功とは
  • ビジョン・ミッション・コアバリュー
  • アイディエーション
Business Objectives
  • ライフサイクルごとでの戦略のとり方
  • ビジネスモデルの立案
  • プライシング
Input Hypothesis building
  • 市場分析
  • 競合分析
  • 仮説検証の重要性、MVP
  • 価値探索
  • ペルソナ
  • カスタマージャーニー
Hypothesis Verification
  • 定性調査と定量調査
  • ユーザーインタビュー
Output UX
  • ユーザーストーリーマッピング
  • デザイン基礎
Data Analytics
  • KPI設定とその測定
  • 利用規約とプライバシーポリシー
Process
  • ウォーターフォールとアジャイル
  • バックログ作成
  • リスクマネジメント
  • 障害対応
  • 品質、テスト
Tech
  • エンジニア基礎
  • セキュリティ
GTM
  • マーケティング基礎
  • Go To Market戦略(GTM戦略)
Cooperation Leadership
  • リーダーシップ概論
  • ヒューマンスキル
  • マインドセット
Team
  • プロダクトチームとは
  • 透明性の重要性
  • ステークホルダー
  • 心理的安全性
  • チームビルディング

次回は

 第6回では、プロダクトを成功に導くための強い軸と、その軸を構成する3つの要素を紹介した。次回はプロダクトを成功に導くために、プロダクトマネージャーに必要なスキルについて解説する。プロダクトマネージャーとしての今後の成長の方針を検討するために、ぜひ併せて読んでほしい。

#PMの基本 で投稿しよう!

 本連載は、プロダクトマネージャーを目指す方の道しるべとなる書籍(執筆中)の一部抜粋です。

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この記事の著者

及川 卓也(オイカワ タクヤ)

 早稲田大学理工学部を卒業後、外資系コンピューターメーカーに就職。営業サポート、ソフトウエア開発、研究開発に従事し、その後、別の外資系企業にてOSの開発に携わる。その後、3社目となる外資系企業にてプロダクトマネージャーとエンジニアリングマネージャーとして勤務後、スタートアップを経て、独立。2019年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

曽根原 春樹(ソネハラ ハルキ)

 Fortune500系外資企業に入社後、SE、カスタマーサポート、マーケティングなど様々な役職を日米で従事。その後シリコンバレーでプロダクトマネージャーに転身。B2B、B2C領域で米系大企業・スタートアップの双方でプロダクトの世界展開に携わる。現在はSmartNews社米国法人にて日本のスタートア...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

小城 久美子(コシロ クミコ)

 toC向けサービスを提供するWeb系企業に入社し、その後いくつかの企業で新規事業の立ち上げなどにエンジニア、スクラムマスターとして携わる。どう作るかより何を作るかに興味関心が移り、プロダクトオーナー/プロダクトマネージャーに転身。プロダクトマネジメントについてより深めるために、2019年よりTab...

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