プロダクトマネージャーとしての思考習慣
プロダクトマネージャーとして意思決定するときは、CEOの立場で考えてみよう。スタートアップのCEOはリスクを背負って自己資金を投じて起業している。そうしたCEOと同じ立場で企画中の機能やマーケティング施策を見たときに、本当に価値のある取り組みだと自信を持って言えるだろうか。
例えば、ユーザー獲得のためのプロモーション施策に500万円を使いたいがどう思うか、とマーケティングチームから相談があったとしよう。あなたはプロダクトマネージャーとして、ターゲットは誰か、CPAはいくらか、継続利用が期待できるか、などの観点で施策をチェックして、ROIを見極めようとするだろう。感情が入り込む余地がない、客観的でロジカルな判断プロセスが求められる。
「ぜひ進めたい施策だ」と思ったとしよう。だが結論を出す前に今一度自問してみてほしい。スタートアップのCEOが自己資金を投じて会社を興したのと同様に、施策の実行にあなたが自己資金を投じる必要があるとしたらどうだろう。成功時に報酬がもらえる前提だったとして、身銭を切ってでもやりたいと思える施策だろうか。
リスクを背負っていないと正しい判断ができない、と言いたいわけではない。リスクを背負っていないからこそ冷静に客観的な判断ができるという場合もあるだろう。ここで問いかけたいのは、プロダクトマネージャーとしてどれだけ真剣に一つ一つの意思決定を行っているか、ということだ。
家を買う、転職する、結婚する、など人生の大きな意思決定をしたときのことを思い出してほしい。あらゆる可能性を洗い出し悩んだすえに結論を出したはずだ。あなたはプロダクトマネージャーとして、同じくらいの真剣さで意思決定をしているだろうか。
安易に結論に飛びついていないか、見落としている前提がないか、バイアスがかかったものの見方をしていないか。「自己資金でもその施策を実施するか」という感情が揺さぶられるような思考実験をすることで、自分の意思決定ロジックを批判的に捉えやすくなるだろう。
「CEOの立場で考える思考習慣」を身につけよう。プロダクトマネージャーとしての意思決定の質が一段も二段も高くなるはずだ。
