Eclipse Foundationは、AdoptOpenJDK Technical Steering Committeeとの協力による、Adoptiumワーキンググループの正式な設立を3月23日(現地時間)に発表した。
同発表によって、Eclipse FoundationはAdoptOpenJDKのもとで行われていた、Eclipse Adoptiumのトップレベルプロジェクトをサポートする、ベンダー中立のガバナンスフレームワークを提供する。
AdoptiumはAlibaba Cloud、Huawei、IBM、iJUG、Karakun AG、Microsoft、New Relic、Red Hatなど、多くのJava開発者やベンダーを含む複数の参加者によって設立されており、AdoptiumワーキンググループはOpenJDKコードに基づく、Javaランタイムとの完全な互換性を備えた、高品質のディストリビューションをJavaエコシステムに提供していく。
AdoptOpenJDKは、オープンソースの高品質Javaランタイムのセットを企業に提供しており、Eclipse AdoptiumプロジェクトはそれまでのAdoptOpenJDKミッションの後継にあたる。AdoptOpenJDKプロジェクトは、複数のプラットフォームにわたるOpenJDKのオープンでコミュニティベースの再現可能なビルドおよびテストシステムを開発すべく、2017年に設立された。また、Eclipse Adoptiumは、組み込みシステム、デスクトップ、従来のサーバー、最新のクラウドプラットフォーム、およびメインフレームにおいて、Java開発者が使用するOpenJDKベースバイナリの、大手プロバイダとなる。
Adoptiumワーキンググループは、開発者と企業がOpenJDKビルドの互換性のあるバイナリをダウンロードできる場所を提供するEclipse Adoptiumプロジェクトを補完し、コミュニティへのタイムリーなリリースとEclipse Adoptiumの採用に必要なインフラストラクチャ、マーケティング、コミュニティ構築、および開発者支援活動を提供する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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