Finatextはデジタル保険をスピーディかつ低コストで立ち上げ可能なパッケージソリューション「Inspire Express」を5月13日に提供開始した。
今回発表されたソリューションでは顧客ニーズや保険商品の違いによって汎用化が難しかった保険契約者の申し込みや請求を行う顧客フロントのシステムをローコードで開発することができる。このように、デジタル保険に必要なシステムを汎用化・パッケージ化することで、素早く立ち上げることが可能となっている。
同社エンジニアが管理コンソールから保険基幹システム「Inspire」に保険商品データを登録すると、必要な機能がほぼすべて搭載された顧客フロントが自動生成される。また顧客体験向上や契約獲得に重要な役割を果たすページデザインや訴求メッセージもカスタマイズが可能。管理コンソールも汎用型で、ごく簡単なセットアップのみでデジタル保険の販売を開始できる。
約1万行のソースに対し、差分を抽出できるオートジェネレートが可能となっており、保険名を入力すると差分が抽出される。生成されたファイルに対して変更を行うことで、新商品などの変数を入れることもできる。
また、聴取項目についてもほぼノーコードでバリデーション含めた反映が可能。要件定義の部分などもパッケージに落とし込んでいるので、工数削減にもつながる。
これらにより、スクラッチ開発ではサービス設計から提供開始まで約4~5か月を要していたものが、同製品では標準で約8週間に短縮することができる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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