米Microsoftは、「Visual Studio 16.10」のリリースにあわせて提供している、パフォーマンスプロファイラ用の新たな分析エンジンのうち、最初に実装された.NET Object Allocation Toolの新機能について、6月30日(現地時間)付のVisual Studio公式ブログ投稿にて紹介している。
最新の.NET Object Allocation Toolでは、ソースリンクがサポートされるようになり、ソースへの移動の際にソースファイルのプルダウンが可能になったため、コードに割り当てが含まれていない場合でも、割り当てが行われている場所を正確に確認できるようになった。
また、検索ではオートコンプリートによって候補が表示されるようになり、レポートをすばやく見つけて掘り下げられるようになっている。さらに、.NETガベージコレクタにおいて、ガベージコレクタが発生した理由と所要時間、ヒープサイズ、収集されたオブジェクトの数といった、関連する統計情報を確かめられる。
なお、.NET Object Allocation Toolでは、ビューの割り当てを検索するために使用される初期割り当てモデルの構築、コールツリー、関数、およびバックトレースビューを表示するために使用されるコールツリー構築が大幅に高速化されるなど、パフォーマンスが大きく向上した。
今後は、パフォーマンス向上をVisual Studio 2022のパフォーマンスプロファイラの他のツールにも拡張していく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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