コマンドラインツール「Vue CLI」で本格的なVue.jsプロジェクトを作成しよう
TypeScriptで学ぶJavaScriptフレームワーク「Vue.js」の利用法 第2回
ダウンロード サンプルファイル (439.1 KB)
Vue CLIを利用したビルドとLint
Vue CLIを利用して生成したプロジェクトでは、Vue CLIのコマンドを利用してビルドやLint(構文チェック)が行えます。ここでは簡単に利用方法を説明します。
ビルドを行うには「npm run build」コマンドを実行します。プロジェクトのdistフォルダーにビルド結果が出力されるので、この内容をWebサーバーにアップロードすると、ビルドされたWebページを表示できます。
Lintを行うには「npm run lint」コマンドを実行します。Lintを実行すると、ソースコードに含まれる好ましくない記述を指摘してくれます。例えば、リスト7のApp.vueに、リスト8(1)の通り参照されない変数を追加してみます。
onButtonClicked() {
const unusedMessage = 'ようこそ' // この変数は参照されない ...(1)
const myFirstTS = new MyFirstTS(this.name)
alert(myFirstTS.getGreetText())
}
リスト8を含むプロジェクトで「npm run lint」コマンドでLintを実行すると、図16の通りunusedMessage変数が参照されない旨が指摘されます。
また、プロジェクト生成時(図9)に「Lint on save」(保存時にLintを実行)を指定している場合、「npm run serve」コマンド実行後にソースコードを保存するたびにLintが実行されて、結果が表示されます。
まとめ
本記事では、Vue.jsのCLIツール「Vue CLI」のインストール、プロジェクトの生成や実行、ビルド、Lintの方法を説明しました。Vue CLIでVue.jsプロジェクトを生成して、TypeScriptのクラスを利用した実装ができることを確認しました。
実は、Vue CLI以外にもVue.jsのプロジェクトを作成できるCLIツールがあります。「Vite」(フランス語で「速い」の意味。発音は「ヴィート」)というこのツールは、名前通りの実行速度や、Vue.js以外にもReactなど複数のプロジェクトテンプレートに対応する機能で注目を集めています。次回は少し寄り道をして、このCLIツールViteについて説明していきます。
参考資料
この記事は参考になりましたか?
既に会員の方はを行ってください。
- TypeScriptで学ぶJavaScriptフレームワーク「Vue.js」の利用法連載記事一覧
- この記事の著者
-
WINGSプロジェクト 吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)
<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書、記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
-
山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
