Vue CLIを利用したビルドとLint
Vue CLIを利用して生成したプロジェクトでは、Vue CLIのコマンドを利用してビルドやLint(構文チェック)が行えます。ここでは簡単に利用方法を説明します。
ビルドを行うには「npm run build」コマンドを実行します。プロジェクトのdistフォルダーにビルド結果が出力されるので、この内容をWebサーバーにアップロードすると、ビルドされたWebページを表示できます。
Lintを行うには「npm run lint」コマンドを実行します。Lintを実行すると、ソースコードに含まれる好ましくない記述を指摘してくれます。例えば、リスト7のApp.vueに、リスト8(1)の通り参照されない変数を追加してみます。
onButtonClicked() {
const unusedMessage = 'ようこそ' // この変数は参照されない ...(1)
const myFirstTS = new MyFirstTS(this.name)
alert(myFirstTS.getGreetText())
}
リスト8を含むプロジェクトで「npm run lint」コマンドでLintを実行すると、図16の通りunusedMessage変数が参照されない旨が指摘されます。
また、プロジェクト生成時(図9)に「Lint on save」(保存時にLintを実行)を指定している場合、「npm run serve」コマンド実行後にソースコードを保存するたびにLintが実行されて、結果が表示されます。
まとめ
本記事では、Vue.jsのCLIツール「Vue CLI」のインストール、プロジェクトの生成や実行、ビルド、Lintの方法を説明しました。Vue CLIでVue.jsプロジェクトを生成して、TypeScriptのクラスを利用した実装ができることを確認しました。
実は、Vue CLI以外にもVue.jsのプロジェクトを作成できるCLIツールがあります。「Vite」(フランス語で「速い」の意味。発音は「ヴィート」)というこのツールは、名前通りの実行速度や、Vue.js以外にもReactなど複数のプロジェクトテンプレートに対応する機能で注目を集めています。次回は少し寄り道をして、このCLIツールViteについて説明していきます。
