米Amazon Web Servicesは、AWSでアプリケーションを迅速かつ簡単に計画、開発、コラボレーション、構築、配信することを可能にし、全体にスムーズな開発ライフサイクルを実現する統合型のソフトウェア開発・配信サービス「Amazon Code Catalyst」を、12月1日(現地時間)にプレビューリリースした。
Amazon Code Catalystには、
- プロジェクトのリソースを設定するブループリント
- オンデマンドかつクラウドベースの開発環境
- イシュー管理
- 自動ビルドおよびリリース(CI/CD)パイプライン
- ダッシュボード
- メールによるユーザー招待機能
- 統合検索
といった機能が含まれている。
アプリケーションブループリントはパラメータ化されており、アプリケーションのための初期スターターコードだけでなく、アプリケーション開発ライフサイクルとチームコラボレーションをサポートする共有プロジェクトリソースを数分で設定できる。ソースコードリポジトリに加えて、一般的なアプリケーションパターン用の初期サンプルコードと、AWSのサービスの設定が含まれており、デフォルトでAWSのベストプラクティスに従っている。必要に応じてGitHubなど外部Gitリポジトリや、Jiraなど外部トラッカーも使用できる。
開発環境としてはdevfileを使用し、オンデマンドかつクラウドベースの開発環境を定義する。2,4、8、16個のvCPUでサイズ変更可能な4つのインスタンスサイズオプションをサポートしており、特定のプロジェクトのコーディング、テスト、デバッグに必要なすべてのリソースを定義および設定し、開発チームメンバが最小限の時間でローカル開発環境の作成および維持をできるようにする。必要に応じて、選択したブループリントによってソースコードリポジトリに追加されたdevfileを変更可能となっているほか、プロジェクト間のコンテキスト切り替えに際するオーバーヘッドが少なく、ワンクリックで異なる環境へ切り替えられる。
ブループリントによって作成されたビルドおよびリリースのパイプラインは、柔軟なマネージドインフラストラクチャ上で実行され、オンデマンドコンピューティングまたは事前にプロビジョニングされたビルド(マシンサイズの選択を含む)を使用できるほか、独自のコンテナ環境の持ち込みにも対応する。また、パートナーによって組み込まれた、または提供されたビルドアクション(ソフトウェア構成分析ビルドアクションを提供するMendなど)の組み込みも可能で、完全に自動化されたパイプラインを構成すべく、GitHub Actionsも組み込める。なお、パイプラインはビジュアルエディタまたはYAMLファイルで設定できる。
メールによるユーザー招待機能では、「Accept Invitation」というリンクを含む招待メールが送られ、リンクをクリックすることでサインインするためのブラウザタブが開き、サインインすると招待されたAmazon Code Catalystスペースが表示される。プロジェクトを選択することで最近のワークフローのステータス、未解決のプルリクエスト、利用可能な開発環境などを確かめられる。
そのほか、イシュー管理ではコミット、プルリクエスト、デプロイ全体での変更を追跡でき、コミット、プルリクエスト、テストレポートといったプロジェクトアクティビティのフィードを表示するためのダッシュボード、ユーザーやイシュー、コードといったプロジェクトリソース全体の検索が可能な統合検索が用意されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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