Q&A
各セッションの終了後は、登壇者が視聴者または他の登壇者から寄せられた質問に答える、Q&Aパートが開始した。iCAREの荻野氏はSmartHRの佐藤氏に、技術課題を解消するためのチーム体制について質問。佐藤氏が現在の方針を話したうえで荻野氏にも同様の質問を返すと、荻野氏は「iCAREは2022年2月から技術課題解消のための専門のチームを作っている」と返答した。そのチームは顧客からの改善要望や細かな不具合、不整合データの修正などに対応しており、「チームの業務内容が、新人エンジニアの研修にも適しているという副次的効果があった」と荻野氏は語った。
また、視聴者からはアソビューの竹内氏宛に「外部連携にはWebhookなども活用しているか」「外部連携をすると何らかの障害を起因としてデータの整合性が保てなくなるケースが生まれるかもしれない。対策として復旧バッチなどは導入しているか」など、具体的な業務内容に関する質問が寄せられる。BtoB SaaSでは各種外部システムとの連携が付き物だからこそ、視聴者も強い関心を抱いている様子だった。
他にも「技術負債の解消のために開発リソースを割かなければならないことを、経営層にどうやって伝えているか。自社では、その必要性をなかなか経営層に理解してもらえない」という旨の質問が寄せられた。
各社の登壇者からは「具体的な負債の情報をリストアップし、それらの緊急度や事業・組織への影響度などを記載したうえで経営層に説明する」「小さな課題は各チームが空き時間で対応するが、大きな課題はリファクタリングを行うことによる事業へのプラスの影響などを根拠とともに説明する」などの意見が語られた。
こうして、イベントの全カリキュラムは終了した。イベント全体を通して、「BtoB SaaSにおける技術課題と日々向き合っている当事者たち」だからこそ語れるような、具体的な事例と実践的ノウハウにあふれていた。
