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Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

月1万件のアラートが1/10に! 元AWSエンジニアの経験から生まれた「PagerDuty」のインシデント対応とは

【9-A-5】月に1万件あったアラート数を10分の1に削減。PagerDutyで実現するインシデント管理

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 システムの安全と安定稼働を支える運用担当者は、日々膨大なインシデント検知アラートの処理で疲弊している。そんな彼らの負担をAIによるトリアージや自動復旧などで軽減し、より必要な場面で専門家が能力を発揮できるよう支援するのが、PagerDutyのインシデント対応ソリューションだ。創業者は、AWSでインシデント対応に奔走したエンジニアたち。自らの実体験から本当にほしい機能を盛り込んだ同ソリューションの魅力を、PagerDutyの山田索氏が紹介する。

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アラートの嵐で疲弊していた、AWSエンジニアのあるアイディア

 2009年創業の米PagerDuty。サイバー攻撃や故障・障害からインフラを守り、安定稼働を実現することがますます重要となる中で、創業者の元AWSエンジニアたちはサイバー攻撃やインフラ障害などのインシデントが発生するたびにPager(ポケベル)で呼び出され、対応に追われる日々を送っていた。しかし、通知のすべてが対応を必要とするものではなく、大半はやり過ごしても問題のないものだった。アラートの嵐で無駄に疲弊するエンジニアたちを救い、本当に対応が必要なインシデントに注力できるようにするには、どうすればよいのだろうか。自らの経験を通じて生まれたアイディアは今、PagerDutyインシデント対応ソリューションとして、グローバルで2万社以上が導入するまでとなった。日本法人は2022年5月に設立したばかりだが、すでに330社以上が同社ソリューションを活用しているという。

 インシデントについて、PagerDutyの山田索氏は「ITシステムの障害を引き起こしている原因や、近いうちに障害となりうる問題など、何らかの対応が必要な課題」と定義。インシデント以外は自動化で対処し、専門家の目が必要なものだけ分析に振り分けることができれば、迅速かつ効率的なインシデント対応が実現可能で、将来問題になりそうな芽も摘むことができるとし、それをサポートするのがPagerDutyインシデント対応ソリューションだと述べた。

 インシデント対応は、主に「検知」「トリアージ」「動員」「協力/解決」「学習/予防」の5つのフェーズに分けることができる。PagerDutyでは、New RelicやDatadog、Splunkなどのオブザーバビリティツールや統合ログ管理ツールと連携してイベントを受信。インシデント担当者による対応が不要なものは自動で処理し、必要なものは適切な担当者に通知。過去の類似インシデントや直近のコード変更など解決のヒントを提示し、対応後は再発防止に向けた事後分析やチーム内外との知見の共有などをサポートする。

インシデント対応におけるPagerDutyの役割
インシデント対応におけるPagerDutyの役割

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この記事の著者

谷崎 朋子(タニザキ トモコ)

 エンタープライズIT向け雑誌の編集を経てフリーランスに。IT系ニュースサイトを中心に記事を執筆。セキュリティ、DevOpsあたりが最近は多めですが、基本は雑食。テクノロジーを楽しいエクスペリエンスに変えるような話が好きです。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:PagerDuty株式会社

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