SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

4年ぶりのリアル開催!デベロッパーに伝えたい「AWS Summit Tokyo」の魅力(AD)

AWSの最先端を体感!AWS Summit Tokyo 2023をデベロッパー目線で振り返る

4年ぶりのリアル開催!デベロッパーに伝えたい「AWS Summit Tokyo」の魅力 第3回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

AWSの現在を知る、独自開発のハードウェア展示や企画

 AWSが自社開発する各種ハードウェアも展示されていた。どのような処理であろうとも、AWSサービスを使う時はどこかのデータセンターで、何らかのサーバーが稼働している。と、頭では理解できていても、その姿を目にすることはなかなかない。AWS Summit展示ブースでは実際に使われているハードウェアが多数陳列されていて、貴重なAWSの実体を目にすることができた。

 例えばAmazon EC2インスタンスの裏側で稼働している独自開発のネットワークスイッチや、独自の仮想化基盤であるAWS Nitro Systemで利用されているカード、さらには独自開発のプロセッサやアクセラレータとしてAWS Graviton3、AWS Trainium、AWS Inferentiaのチップが展示されていた。

 また、AWSのクラウドサービスを自社環境に延伸し、一部をオンプレミスで実行するためのAWS Outpostsファミリーについても、ラックやブレードサーバーが展示されていた。

AWS Nitro System Cardの展示風景
AWS Nitro System Cardの展示風景

 Developer Loungeでは、身近なテーマで作成されたガジェットがいくつも展示されていた。例えば「きのこの山」と「たけのこの里」を画像からより分けるガジェットは、Amazon SageMakerで作成した機械学習モデルからなる推論コンポーネントをAWS IoT Greengrassに作成して、カメラからの画像で推論する仕組みとなっている。推論結果はAWS IoT Core経由でサーボを動かして分ける。機械学習モデルの学習は、「きのこの山」と「たけのこの里」の画像をそれぞれ200枚ほどで行った。

お菓子を画像から自動分別するマシン
お菓子を画像から自動分別するマシン

 Developer Lounge内の「Community Kiosk」ではAWS関連コミュニティのシールがずらりと並んでいた。AWSには地域やテーマごとに多数のコミュニティがあり、エンジニア同士の助け合いや情報交換が盛んだ。どこかに所属すると世界が広がるだろう。

 また、Developer Loungeでは好きなプログラミング言語アンケートが行われていた。多くの来場者が投票し、最終日の午後にはPythonが圧倒的な票を集めていた。

来場者に「好きな言語は?」とアンケート
来場者に「好きな言語は?」とアンケート

 AWS DeepRacerリーグ「Summit Circuit」も開催されていた。実際のレースで走行させるのは1/18スケールの四駆自動車となるが、会場では巨大サイズの模型が目を引いていた。

AWS DeepRacerリーグの様子
AWS DeepRacerリーグの様子

 イベント2日目の夕方には、社会人向けDeepRacerリーグは終盤に差し掛かっていた。かなりの接戦で、トップのタイムは7.516。すでにこの時点でDeepRacerリーグ世界記録が何度も塗り替えられていた。

 この後にトップと同タイムが出る異例の事態となったため、サドンデス方式で優勝者を決めることになった。筆者がブレイクアウトセッションを聴講していると、背後から大歓声が聞こえてきた。恐らくDeepRacerリーグで優勝が決まった瞬間だったのだろう。こうした体験ができるのもリアル開催ならではである。

 なおAWSやAWSパートナーではなく、AWSの顧客事例の展示ブースもあった。例えばリコーでは仕事現場で人間とAIのインターフェースとなるデジタルヒューマンが展示されていた。自社の業務データで学習させることで、自社業務に長けた対話AIを実現した。どのようなAWSサービスを組み合わせているのかをパネルなどで展示していた。

次のページ
アーキテクチャ道場2023、設計には問題の切り分けと漸進的な改良が大切と語る

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4年ぶりのリアル開催!デベロッパーに伝えたい「AWS Summit Tokyo」の魅力連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:アマゾンウェブサービスジャパン合同会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/17757 2023/05/30 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング