SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Boost 2023 セッションレポート(AD)

悩み多き若手エンジニアがこれまでの歩みを振り返って思う、結局「行動」が運を掴み将来の道をつくる

【Session2】未経験からエンジニアとして生きていく - 悩みの多いキャリアの歩み -

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「自分フォーカス」で悩みをもポジティブに考える

 「実際に入社してみると、コードもたくさん書けるし環境もよいし、最高!」と喜びをかみしめたという阿部氏。そんなホワイトな会社に転職できたため、一見悩みとも無縁かと思えた。しかし、現職に就いてから今度は、次の目標をどこに定めていいのかわからないという不安に陥った。「将来どうしよう」「どんなキャリアを歩いていこう」「どんなことがやりたいのか」「現状維持でいいのか」という葛藤が生まれたと阿部氏は新たな悩みについて語る。

 さらに、環境の良い会社には優秀な人が多い。そうした人と比べて落ち込むこともしばしば。結局、良い仕事・良い環境を手に入れたとしても、悩みは尽きない。しかし、同じように悩んでいてもネガティブなものとポジティブなものとがあると分類できることに気づいた。つまり、マイナスをゼロにしたいという悩みと、プラスをさらに増やしていく悩みだ。

 例えば、ネガティブな悩みとしては、「仕事がつまらない」「働く環境」などが挙げられる。これについては、環境を変えるのが一番だと言う。阿部氏自身も、プログラミングアプリを自作してみたり、営業職への転身も視野に入れて営業セミナーに行ってみたり、投資の勉強や旅行にも出掛けたりしたことがあるという。また、エンジニアになってからも、技術を学んだりアウトプットしたりして、いつでも転職できる準備をしていた。

ネガティブな悩みと、ポジティブな悩み
ネガティブな悩みと、ポジティブな悩み

 「実際に転職活動を行ってみることは大事。現状の自分がどれくらいの立ち位置、市場価値なのかがわかるから。そうすることで、少しでも自分に合った会社を見つけられるよう、行動し続けるのがいいと思う」と阿部氏は語る。

 また、セーフィーに入社できた理由として、純粋に「運が良かった」と話す。つまり、ちょうど採用を強化し始めた時期だったことや、前職の技術スキルと採用側が求めていたものがマッチしたこと、そして面接官との相性がよかったことなど、それらがうまい具合に合致したことが採用につながった。そうした「運」をつかむことが重要であり、そのために非常にシンプルだが「行動すること」が何よりも重要となる。実際、阿部氏も転職活動をしなければ今のポジションにはいなかったと言える。

 そして、もう一つ大きな悩みのタネが「他人との比較」だ。阿部氏の場合、性格の問題もあって、どんな状況にあろうとずっとつきまとってきた。気にしないことが一番とわかっていても、なかなか解消することは難しい。そこで、阿部氏は次のような考え方をしているという。

 「まずは自分の成長に目を向けること。つまり、過去の自分との比較であれば、いくらでもやっていい。さらに、過去の自分と比較して、できることを増やすことに集中する。そして、学習スピードは人それぞれ違うので、自分のペースで進めること」。

 さらに、「他の人と比較して追いつけないと思った時に歩みを止めてしまうのが一番もったいない。他人と比較ばかりしていると、不幸に陥りやすい。実際、上には上がいるため、他人との比較によって自己肯定感が低下してしまうのは本当に良くない」と語った。

 では、将来の悩みという「ポジティブな悩み」をどう解決していくのか。阿部氏には今のところ、ベストの解決法は見いだせていないと言い切る。それでも漠然とキャリアの選択肢として「スペシャリスト」「マネジメント」「別の業界」と大きく分け、好きで向いている「スペシャリスト」を目指したいと語る。

 そのために、コードを書きつつも技術的なアドバイスができる立場になることを現状からの目標とし、フロントエンドの知識を強みとして他の領域の知識も幅広くつけるために「社内で異動などによって」「副業によって」「ベンチャーなど全領域に触れられる会社に転職」などの方法も挙げた。

 そして、「将来のことはわからないけれど、やるべきことは明らか。将来のことを考えすぎるよりも、いますべきことに集中して『技術のキャッチアップによって成長し続けること』が重要」と強調し、「楽しみつつ、成長していくことが、将来の道につながるのではないか」と語り、結びの言葉とした。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Boost 2023 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:セーフィー株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/18065 2023/08/29 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング