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RPAのリーディングカンパニーUiPathのテスト自動化ツール「UiPath Test Suite」とは? 生成AIも組み合わせた実践方法

【A-8】UiPathのローコードIDEで自動化するUIテスト~テストデータ生成など、AIとも統合された自動テストの未来~

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生成AIも組み合わせて、UiPathでテスト自動化を実施してみる

 ここからはテスト自動化の実践に話題を移そう。厳密には、テストにはいろんな段階があるものの、ここではシンプルにテストケースの設計と作成、そしてテストケースの実行について見ていく。

 例として、Windowsの電卓をテストする。早速テストケースを作成してみよう。今回は話題のChatGPTにテストケースを作ってもらうことにする。ChatGPTを開きプロンプトに「Windowsの電卓をテストするためのテストケースを作ってください。手順は不要なので、入力データの組み合わせだけを標識で整理してください」と入力すると、表形式のテストケース(入力データと出力の期待値の組み合わせ)が出力される。

 今ではこうしてAIにテストケースを書いてもらうことが現実的になってきている。ただし津田氏は「テストケースの設計・作成を完全に自動化するのはまだ難しいと思う。テストケースに十分な網羅性があるか、確認してから使う必要がある」と話す。なお現状UiPathではChatGPTとの連携に向けて投資しており、そのうち何らかの成果が期待できそうだ。

 ここからはすでにUiPathで利用可能な機能を見ていく。ここでは電卓向けのテストケースはあらかじめExcelで用意しておいた(なおテストデータを自動生成するというメニューもあるが、まだ実験的な機能なのでここでは使わない)。

 このテストケースを自動実行するには、まずワークフローにインポートする。ファイルを選択してExcelファイルを開き、インポートするデータの範囲を選択してインポートすると、テストデータがテストエクスプローラーに表示されるようになる。このテストデータはワークフローに引数として渡され、テストの自動化がなされる。

 またテストケースは膨大かつ煩雑になりがちだが、Orchestratorで管理できる。数百台のRobotで同時にチェックすることも可能だ。「そんなに大量のパソコンないよ」と思うかもしれないが、ここも津田氏が「大丈夫!」と言う。UiPathにはAutomation Cloud Robotsというのがあり、クラウドからオンデマンドでセットアップ済みのRobot PCをレンタルすることが可能だ。

 実際にテスト結果を電卓に入力して、確認してみよう。これまでと同様に電卓を起動するアクティビティを配置し、操作対象のウィンドウを指定。入力アクティビティを配置し、引数で受け取ったデータを電卓に入力していく。電卓の回答結果を読み取り、変数に格納して、最後にテスト結果を検証するアクティビティを配置し、テストケースにある期待する結果と同じであれば「成功」と判断する。という具合でテストケースの実装が完了する。

 今回はテスト自動化のためのTest Suiteから、Studioをメインに解説した。これまで主に自動化ワークフローの作成に使われてきたが、自動テストの作成においても十分な機能を備えている。Test Suiteには先述した通りStudioのほかにOrchestratorやRobotsがあり、またテストを管理するTest Managerもある。このTest Suiteは進化を続けており、生成AI系モデルをビルトインして、例えば自然言語でテストコードを作るなど、さらなる進化が期待できる。

UiPath Test Suiteとは
UiPath Test Suiteの概要
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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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提供:UiPath株式会社

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