「Google携帯」という名で噂されてきたGoogleの携帯機器参入だが、ふたを開けてみれば携帯端末のためのオープンな総合プラットフォーム「Android(アンドロイド)」と業界団体「Open Handset Alliance」の設立だった。
Googleが発表したのは、携帯電話に搭載するオープンなプラットフォームと、それを実現するための業界団体の設立の2つ。Googleは、独自の携帯端末を発売するよりも、より重要で野心的な試みとして、業界団体「Open Handset Alliance」と、携帯端末のためのオープンな総合プラットフォーム「Android(アンドロイド)」を展開すると発表。
「Android」は、OS、ユーザーインターフェイス、さまざまなアプリケーションを含み、その上で携帯向けのアプリケーションの動作を可能とする。このプラットフォームの実現には、さまざまな企業の製品を統合する必要があるため、その障害となる特許や商標の問題を解消するために業界団体「Open Handset Alliance」が設立される。
公開された「Open Handset Alliance」の公式サイトには、各分野の参加企業が紹介されている。携帯キャリアとして、チャイナ・モバイル、KDDI、NTTドコモ、スプリント・ネクステル、T-Mobile 、テレコム・イタリア、テレフォニカ。半導体メーカーとしてオーディエンス、ブロードコム、インテル、マーヴェル・セミコンダクター、NVIDIA、Qualcomm、SiRF Technology、Synaptics、Texas Instruments。端末メーカーとして、HTC、LG電子、モトローラ、サムスン電子。ソフトウェア・メーカーとして、Ascender、eBay、Esmertec、Google、LivingImage、NMS Communications、Nuance Communications、PacketVideo、SkyPop、SONiVOX。その他、各種組込みソフトウェアなどを提供する、Aplix、Noser Engineering、TAT - The Astonishing Tribe、Wind Riverが参加を表明している。
これら30以上の携帯キャリア、端末メーカー、ソフトウェア・メーカーを含むこの組織には、日本からNTTドコモ、KDDIも参加。また、Googleは、アンドロイドプラットフォームを搭載した携帯電話の発売は、2008年後半に出荷されると発表しており、さらに開発者向けにアンドロイドSDKを来週にも公開するとしている。
"Where's my Gphone?"(Official Google Blog)
Industry Leaders Announce Open Platform for Mobile Devices(Google Press Center)
Open Handset Alliance公式サイト
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