米Googleは、同社の提供するWebブラウザ「Chrome」において、WebAssemblyガベージコレクション(WasmGC)がデフォルトで有効になったことを、10月31日(現地時間)に発表した。
WasmGCは、WebAssemblyコミュニティグループが提案しているものであり、非線形メモリ割り当てをサポートする、構造体ヒープタイプと配列ヒープタイプがWasmに追加されている。
それぞれのWasmGCオブジェクトは、固定の型と構造を持っているため、JavaScriptなどの動的言語が持つ非最適化のリスクなしに、VMがフィールドにアクセスするための効率的なコードを簡単に生成できる。このような仕組みによって、構造体/配列ヒープタイプを通じてWasmをターゲットとするコンパイラとホストVMのガベージコレクタとの統合が可能になり、WebAssemblyに高レベルマネージ言語の効率的なサポートが追加される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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