AWSユーザーグループが女性雇用率の改善に貢献、他国のコミュニティ活動とは?
バー氏は、世界中のさまざまなAWSユーザーグループとも交流している。今回はそのうちベトナム、ネパール、韓国の活動について紹介した。
ベトナムのAWSユーザーグループでは、ベトナム語のAWSコンテンツが不足しているという課題に直面していた。そこで彼らは自発的にFacebookで勉強会を組織し「First Cloud Journey」と呼ばれるベトナム語のリポジトリを構築したそうだ。ウェブサイトでも個人、大学、企業向けのオンラインリソースを提供している。「First Cloud Journey」のFacebookグループには約3万2000人ものメンバーが参加するなど、大きなコミュニティに成長した。
「AWSユーザーは新しく高度なトピックに魅力を感じるかもしれませんが、一方でコミュニティでは新規や経験の浅いユーザーが基本的な情報を求めています。初級レベルのコンテンツの提供も重要で、価値があるのです。また彼らは、英語とベトナム語でのコンテンツ作成を通じて、言語とAWSスキルの両方を向上させています。一度の努力で複数の利益を得る良い例と言えます」(バー氏)
次に、ネパールのコミュニティについて触れた。ネパールは発展途上国であり、世界で最も貧しい国の1つとされている。この国では、技術部門での女性の雇用率がわずか0.5%と、明らかなジェンダーギャップが存在する。しかしながら、経済に貢献する女性の割合は81%にも上るそうだ。
ネパール初のAWSコミュニティビルダーであるバルシャ・バンダリ(Barsha Bandari)氏はこの0.5%という低い女性雇用率を改善するため、「She Can」というメンターシッププログラムを立ち上げた。"She Can"メンターシッププログラムは、ネパールの各県から1人ずつ、計7人の女性メンティーに対して、4人のAWSエキスパートが直接メンターシップを提供する。女性がAWSの認定を取得し、技術分野での健全で繁栄したキャリアを築くことを奨励した取り組みだ。
「7人ではその影響は小さいかもしれませんが、当事者にとっては非常に重要なプログラムで、その家族や子孫、コミュニティにとっても意義深い影響を与えると信じています」(バー氏)
続いて、韓国のコミュニティを紹介する。コミュニティの第一世代は非常につながりが強固で、コミュニティへの参加者を集め、スピーカーを招くなどして自然とグループが形成される。しかし、時間が経つにつれて、ユーザーグループの運営が大変になることもあるそうだ。健全で長期的なコミュニティを維持するためには、次世代のリーダーを育成し、タイミング良くバトンを渡すことが重要である。バー氏はこの点について、100%学生が運営する韓国のAWSユーザーグループの成功事例を紹介した。
「学生たちは活動に参画し、卒業後には他のコミュニティへ移行するため、新しいメンバーが絶えず入れ替わります。彼らは世代間のつながりを保つために、オンラインのコードリポジトリを作成するなどの活動を行い、ユーザーグループの運営がスムーズに次の世代に引き継がれるよう、長期的な計画を立てています」(バー氏)
