「LEAP BEYOND」への挑戦──JAWSコミュニティが創る未来とは
JAWS-UGの事例については、メンバーの早川愛氏が紹介した。1つ目の事例は、早川氏が所属する野村総合研究所(NRI)のケースだ。同社では8年以上前から、AWSの社内勉強会を毎週継続している。これは元々、クラウドを専門に扱う部署が始めた小さな勉強会だったが、スキルアップを志すエンジニアたちの参加によって拡大した。この勉強会にはJAWS-UGのメンバーも多く参加しており、彼らが社外コミュニティのメリットを社内に広めることで、組織全体のスキル向上に貢献している。
もう1つの事例はKDDIである。社外コミュニティの良さを伝えても、すべての社員がコミュニティに参加できるわけではない。KDDIでは、社員が社外コミュニティに参加するだけでなく、その価値観を持つ人々を社内コミュニティに迎え入れ、その知見を共有しているそうだ。この取り組みの一環として、Tech-in and Tech-onという活動がある。Tech-inはテクノロジーをテーマに社内のコミュニティ文化を醸成し、Tech-onは社外の技術者との連携を促進する役割を果たしている。これにより、外部の視点で自社を見直す機会を得るとともに、社員が興味のある分野で輝ける場を提供することを目指している。
「社外コミュニティに参加することで、多様な視点を持つ社員が育ち、新しいアイデアやイノベーションを生み出す機会が増えます。『LEAP BEYOND』、つまり枠を超えることを実現する手段となり、企業全体のチャンスを拡大する効果があります」(早川氏)
続いてバー氏は「AWS コミュニティビルダー」について説明した。これは、AWSの技術愛好者や専門家からなるグローバルなコミュニティであり、その主な目的は、AWSのテクノロジーを活用してコミュニティ内での知識共有や協力を行うことだ。そのなかで、より多くのユーザーの声を集めることが重要だとして、気軽なライトニングトークセッションを展開するイベント「Open Mic」を開催している。バー氏は、「これまでに27回のイベントが開催され、そのうち3回は日本でのイベントでした。これまでスピーカーになることを考えていなかった人々も、この舞台で自信と経験を積んでいます。聴衆の前で話したことがなくても、スピーカーになれる可能性があるのです」と述べた。
またバー氏は、最初のJAWS-UGイベントに参加したことを今でも鮮明に覚えていると語った。時差ボケで眠気に耐えながらプレゼンテーションを行ったものの、最初のJAWS-UGイベントは成功を収めた。そして今回の「JAWS DAYS 2024」では、1000人規模の参加者が集まるイベントに成長している。これまでのJAWS-UGコミュニティの発展を見守ってきたバー氏は、未来にはさらに大きな興奮が待っているとし、参加者に次のように呼びかけてセッションを締めくくった。
「ここにいる皆さんは、未来を定義し創造する人たちです。私は仕事の成果を数字で測っておらず、人々とのつながりを大切にし、皆さんと出会うことに価値を見出しています。今日一日、それが実現できることを願っています。ぜひ挨拶を交わし、お話ししましょう」(バー氏)
