ことみんを目指せ! 若手エンジニアが意識すべき成長ポイント
──ことみんさんはなぜ、自分が「エンジニア基礎」の研修に抜擢されたのだと思いますか?
ことみんさん:まだ社内に若手エンジニアが多くないこともありますが、私の社外への発信や社内での影響力の大きさも見ていただいたのかもしれません。ちなみに私の1年目は、全然仕事ができない新人でした。2年目ぐらいから次第に「この成長スピードはすごい」と周りに言っていただけることが増えてきました。
──ウィルゲートが組織作りや若手エンジニアの成長支援に非常に力を入れていることがよく分かります。
ZOEさん:既存社員や組織をいかに効率良く活用してエンジニア個人を伸ばしていくかについては、マネージャーや組織デザインチームが力を入れて取り組んでいる重要な課題です。
──ことみんさんは1~3年目の間、どのようなことを意識して仕事に取り組んでいましたか?
ことみんさん:1年目は目の前にある開発タスクをこなすので精いっぱいでした。1年目の終わりごろからできることが増えてくると、「目の前のタスクだけではダメだ。プロダクトやチーム全体のことも考えなければ」と意識が変わりました。プロダクトの要件やビジネス側の要件にも目が向くようになったのが、この頃です。
2年目はまだプロダクト全体を把握しきれていなかったので、「このプロダクトなら私に任せてください!」と言えるようになることを目標にしていました。そして3年目になる時期にようやく「任せてください!」と言える自信がつきました。プロダクトに対する理解が深まり、大きな開発タスクもこなせるようになってきたので、自分のスキル向上を実感できるようになりました。
──ZOEさんをはじめとするウィルゲートの先輩エンジニアとの関わりの中で印象に残っているものはありますか?
ことみんさん:ウィルゲートでは、Slackに「timesチャンネル」という自分専用のチャンネルがあります。自分のチャンネルで「こういうエラーで詰まった」とつぶやくと、同じチームでなくても先輩が助け船を出してくれます。1~2年目はできないことも多かったので、困ったときにすぐチャットで教えてもらえる環境はすごく助かりました。
あとは最初の頃、「視座」という概念が理解できませんでした。「チームを主語にして考える」と教わりましたが、1on1で上司や先輩の考えを具体的に教えてもらうことで、理解が深まったと感じています。ウィルゲートには組織活性のチームがあるので、LT会などのさまざまなイベントを通じて、先輩とコミュニケーションを取れる機会が多かったのもよかったです。
ZOEさん:1on1で気に入ったネタも披露したら?
ことみんさん:「エンジニア基礎」の後半にも掲載していますが、「ふりかえり力」の図が私のお気に入りです。学びの壁を5段階で表していて、「昔はこれができなかったけど、今はできるようになりました」という話を1on1でZOEさんにすると、「できるようになったことを習慣化するにはどうしたいいか」と次のステップに進んで考えます。
──外から見ても楽しんで開発や仕事に取り組んでいるのが分かります。
ZOEさん:視座が高い人が増えると、組織全体で「一人の課題はみんなの課題」という意識が浸透し、「一緒に解決しよう」という姿勢が生まれます。ことみんや他の若手が困っているときに、誰かが助けたり一緒に考えたりする文化ができているのは素晴らしいことだと思います。
ことみんさん:私も入社して日が浅いころは周りにたくさん助けられたので、今度は後輩が困っていたら助けようと思いますし、「これが参考になるよ」と教えてあげられるようにしたいです。
──実際に「エンジニア基礎」を受講した新人エンジニアからの反応はいかがでしたか?
ことみんさん:「明日からやってみようと思いました!」などポジティブな反応をもらえました。ただ、1度の説明ですべてを理解するのは難しいこともあるので、「全部をすぐに実践するのはなかなかできないから定期的に資料を見返してね」と伝えています。
──社外からの反響はいかがでしたか?
ことみんさん:資料を公開してから3日間くらいは、Xの通知が止まらないほど多くの反響をいただきました。「分かりやすいです」「後輩に見せます」「いい資料を公開してくれてありがとうございます」といった好意的なコメントをたくさんいただきました。「こういった資料を作れるなんてウィルゲートさんすごいですね」という言葉もいただき、とても嬉しかったです。その後、社外向けに「エンジニア基礎」の研修を実演するイベントにも登壇する機会をいただきました。イベントは参加登録が1000人を越えるなど、たくさんの方に注目していただいているのを実感しました。