「プログラマー×芸人」の二刀流キャリア、お笑いを始めたきっかけとは?
──「プログラマー芸人」とのことですが、プログラミングを始めたきっかけについて教えてください。
ジンバ:大学が情報系の学部だったので、そこから本格的にプログラミングを勉強し始めました。もともと「AI」とか未来的でかっこいいなと思って入学したのですが、いざ大学の勉強を始めると計算や課題が多くて......。それよりもアプリやゲームを作る方が自分も楽しいし、周りの人も楽しくできるので、ゲーム開発を始めました。
──お笑いを始めたきっかけは何ですか?
ジンバ:高校生の時に「M-1グランプリ」を見てからずっと芸人になりたいと思っていて、大学2年生でお笑いの世界に飛び込みました。
最初はコンビを組んで漫才をしていたのですが、1年ぐらいで解散してピン芸人になり、プログラミングをネタにも活かし始めました。自分にはプログラミングを学ぶ学生としての一面もあるから、プログラミングと芸人の2つを融合させたら、もっとたくさんの人が面白がってくれると思ったんです。
大学を卒業してからは、エンジニアとして働いていた方が技術的にもプログラマーネタに還元できるかなと、エンジニアと芸人の二刀流キャリアに挑戦しました。IT企業の会社員として得られる経験や技術が、プログラマー芸人としての土台になっていると感じます。収入も安定していますし(笑)
──これまでにどのようなネタを作ってきましたか。
ジンバ:僕は基本的に、自分が作った面白いアプリやゲームを紹介するネタをやります。モニターを準備して、実際にアプリを触っているデモンストレーションを数秒見せてから、内容の紹介に移ります。ガチでリリースできるアプリを作れるのが僕の強みなので、「このアプリは実際にダウンロードできます!」と示して、お客さんにも本気度が伝わるように工夫していますね。
アプリの例でいうと、「絶対にジンバとしかマッチしないマッチングアプリ」を作りました。ジンバを気に入らんなと「×」の方向にスワイプしても、またジンバが出てきます。このアプリは開発後アプリストアにリリース申請をしたんですけど、「女性を不快にさせる」との理由で審査に落ちました(笑)
僕が舞台に立つときは、アプリを開発して審査が通ればリリースまでしてからネタ作りを始めるので、開発の分、他の芸人よりも多くの時間がかかっています。先輩に「ジンバはネタが少ない」って言われることもあるけど、こっちは開発まで頑張ってるんだよ~って! その分、お客さんに笑ってほしいです。