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FileMaker Pro 実践チュートリアル

FileMaker Pro のスクリプトを使った高度な機能の実装

第5回 PDFで出力しメール添付で送信してみる


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この連載では、システム開発において採用が増えつつある「FileMaker」というデータベースソフトウェアについて、最前線で活躍するエンジニアがリレー形式でその魅力を紹介します。第5回は、スクリプトを利用して、PDFでの保存とメール送信を簡単に実装する方法を解説します。

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はじめに

 本連載は、全12回のリレー形式で「FileMaker Pro」というデータベースソフトウェアを紹介していきます。前回は、「ReportMaker.fp7」というサンプルファイルをもとに、FileMaker Proのリレーション機能の設定方法や特徴について解説しました。今回も引き続き、ぴかいち(有)の今泉が、FileMaker Proの便利な活用方法についてサンプルのデータベースを使って解説します。

今回のレシピは

 前回は、顧客詳細画面に、その顧客に関連する報告書を表示する「ポータル」を配置しました。今回は配置されたポータルから指定した「報告書詳細」画面に移動するリンクボタンの作成と、PDFでの保存、およびOutlookなどのメールソフトからメールを送信するスクリプトについて解説します。

リンクボタンの作成

 それでは、さっそくリンクボタンを作成してみましょう。「ReportMaker.fp7」の顧客詳細画面を開きます。ファイルを開くと表示される画面でレイアウトの切換えをして顧客詳細画面に移動します。レイアウトの切換えは、ステータスエリアのレイアウトポップアップメニューから顧客詳細レイアウトを選択します。

レイアウトの切換え
レイアウトの切換え
顧客詳細画面
顧客詳細画面

 前回作成した、[報告書一覧]タブの結果欄の横にリンクボタンを付けることにします。レイアウトモードにして、ステータスエリアにあるボタンツールを選択し、適当な大きさのボタンをポータルの中に置く、というのがスタンダードなボタンの作り方です。しかし、ここでは既存のアイコン集からボタンを選んでみました。

ボタンの配置
ボタンの配置

 この青いボタンは、「FileMaker Graphics Pack」というFileMaker Pro用のアイコンを纏めたツールに登録されているものです(詳細は下記のコラムを参照)。

FileMaker Graphics Pack
FileMaker Graphics Pack
FileMaker Technical Networkについて
 上記のアイコン集はFileMaker社が主催する、「FileMaker Technical Network」(略称TechNet) に加入すると無償でダウンロードできるファイルです。ここで、少しTechNet について説明します。
TechNetは、FileMaker社が主催している全世界共通の開発者向けコミュニティで、個人で加入できます。加入することで各国の開発者との情報の交換や、今回紹介したような開発に役立つテンプレート集、FileMaker社がアメリカで販売しているパッケージソフトウェアなどが無償で提供されます。また、この連載の後半以降で取り上げられるFileMaker Server 9 AdvancedのDeveloper Licenseが1つ提供されており、開発やテストなどに利用することができます。同時接続数は3ユーザーに限定されますが、それ以外は正規ライセンス版と違いは有りません。年会費は9,450円となりますがぜひ参加されることをお奨めします。詳しくはホームページを参照してください。

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スクリプトをボタンに割り当てる

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この記事の著者

今泉 みゆき(イマイズミ ミユキ)

秘書 兼 仕入事務 兼 営業担当という自分の業務を楽にするためにツールとして選んだファイルメーカーPro 3.0の魅力にとりつかれ、開発者として独立。2006年5月より、ぴかいち有限会社にてシステム開発全般に携わっている。FileMaker開発者向けの情報発信サイト「Knockin' on Seven's Door」のメンバーとして、月1銀座のAppleStoreに出没中。FileMaker 8 認定デベロッパ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/2015 2014/03/24 11:50

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