米Googleは、AIエージェントを組み込んだバックエンド、フロントエンド、モバイルアプリをすべて1か所で構築でき、開発ライフサイクル全体を加速するフルスタックAIワークスペース「Firebase Studio」を、4月9日(現地時間)にリリースした。
Firebase Studioは、FirebaseとGoogle Cloudサービスがシームレスに統合され、アプリ公開前にFirebase Local Emulator Suiteを使った、FirebaseとFirebase Authentication、Cloud Functions、Cloud Firestore、Cloud Storage、Firebase App Hosting、Firebase HostingといったGoogle Cloudサービスのテストを実現する。
ローカルアーカイブのインポート、またはGitHub、GitLab、Bitbucketのリポジトリに接続して、独自のアプリをインポートすることが可能で、Go、Java、.NET、Node.js、Python/Flaskといった一般的なプログラミング言語や、Next.js、React、Angular、Vue.js、Android、Flutterといったフレームワークを幅広くサポートしている。
App Prototyping agentを使えば、自然言語、画像などに対応したマルチモーダルプロンプトを通じて、GeminiでフルスタックWebアプリケーションのプロトタイプを生成・公開できる。
一般的なCode OSSプロジェクト上に構築されており、Google Cloudを搭載した完全な仮想マシンを実行し、Nixを使用すればシステムパッケージ、言語ツール、IDE構成、アプリのプレビューといった、オンライン開発環境のほぼすべての要素をカスタマイズ可能となっている。また、プロジェクトとその開発環境の構成全体を、カスタムテンプレートとして共有できる。
さらに、ブラウザ上でWebアプリとAndroidアプリのプレビュー、組み込みのランタイムサービスとツールを使用したエミュレーション、テスト、デバッグが可能となっている。
ユーザーごとに3つまでのワークスペースを無料で利用でき、Googleデベロッパープログラムへの参加によって、ワークスペースの数を10まで増やせる。さらに、Google Developerプレミアムプランへの加入者なら、30のワークスペースを使える。
なお、Firebase App Hostingなど特定のインテグレーションでは、別途Cloud Billingアカウントが必要となる場合があり、Firebase Studioを使用してFirebaseプロジェクトを作成し、そのプロジェクトに請求先アカウントをリンクすると、Firebaseプロジェクトは従量課金制のBlaze料金プランへ、Gemini API使用量は有料にアップグレードされる。また、無料枠を超える有料サービスの使用量には料金が発生する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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