JetBrainsは、Kotlinの非同期Webフレームワークの最新版となる「Ktor 3.2.0」を、6月20日にリリースした。
「Ktor 3.2.0」では、プリミティブ型に加えて、設定ファイルをデータクラスに自動的にデシリアライズするようになった。
また、依存性注入(DI)とHTMXの二つの新しいモジュールが追加された。依存性注入はコミュニティからの強い要望があり実現した機能で、完全にオプションではあるが、有効化することですぐに使える追加機能になっている。既存のDIフレームワークとの統合も容易で、Koinとのシームレスな相互運用性を実現している。
新しいHTMXモジュールは、kotlinx.htmlおよびKtor Routing DSLと緊密に統合されており、HTML属性をより簡単に定義し、HTMXヘッダーを自動的に含むルートを定義できるようになる。
さらに、Ktorバージョンカタログのサポートを導入。これによって、Gradleスクリプトから型安全に依存関係を参照し、一元管理することが可能になる。
その他にも、Coroutine I/O(CIO)クライアントとサーバーエンジンがUNIXドメインソケットをサポートするなど、多くの機能アップデートが含まれている。すべての変更点はGitHubの変更履歴から確認できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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