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イベントレポート

コロナ禍とAIを経てDevRelはどう進化した?『DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C』著者座談会

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 開発者向けマーケティング手法「DevRel(Developer Relations)」に関する『DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C』の刊行から5年半。この間、コロナ禍によるコミュニケーションのオンライン化、そして生成AIの爆発的な普及など、開発者を取り巻く環境は激変しました。当時語られたDevRelの原則は、今も通用するのでしょうか。そして、これからのDevRel担当者には何が求められるのでしょうか。今回は、書籍の著者である小島英揮さん、中津川篤司さん、戸倉彩さんの3名を交えて、DevRelの「現在地」と「未来」を語り合う座談会を実施しました。

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DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C

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DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C

著者:職業「戸倉彩」、中津川 篤司、小島 英揮、編集:大内 孝子
発売日:2019年11月15日
定価:2,420円(本体2,200円+税10%)

DevRel本はどのようにして生まれたのか?

──2019年にこの書籍を企画・執筆された背景を教えてもらえますか?

戸倉さん: 当時、connpassなどを通じてエンジニア向けイベントは活発化していましたが、「DevRel」という言葉や手法は一部でしか知られていませんでした。「好きな人たちが集まっているだけでは?」「本当にビジネスの収益につながるの?」と問われることも多く、企業が開発者と継続的な関係を築くための具体的な方法論を体系的に伝えたいと考え、小島さんと中津川さんにお声がけしたのがきっかけです。

小島さん:私はマーケティングの視点から、企業と開発者がコミュニティを通じていかにして良好な関係を築くべきかについて執筆しました。当時運営していたコミュニティ「CMC_Meetup」や、著書『ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング』で提唱した「ファーストピンをねらえ!」というコンセプトも盛り込んでいます。この内容は、DevRelCon Tokyo 2018でも発表しました(小島さんのセッション動画「ZEN of Community Marketing」)。

中津川さん:私は技術書典でDevRelに関する書籍を執筆し、技術の泉という技術同人誌の商業化プラットフォームで出版した経験はありましたが、商業書籍として網羅的な内容にするには一人では難しいと感じていたので、お声がけいただき嬉しかったです。

小島さん:「コード」「コミュニティ」「コンテンツ」の3つの「C」を軸にするアイデアは、たしか中津川さんからご提案でしたね。

中津川さん:はい。これは当時SendGridに在籍していたBrandon Williams氏が2016年に提唱したフレームワークで、非常に完成度が高いと感じていました。

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この記事の著者

川下 太郎(カワシタ タロウ)

 ソフトウェアエンジニア&テクノロジーエバンジェリスト。組み込み機器開発業務からAPI/SDK開発経験を通して、なかなか開発者に要素技術を広げられない経験からDevRelに出合い、会社のConference開催を目指している。ワンゲル、ピックルボール、ビール、ウサギ・パンダなどが好き。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

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