SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

開発現場インタビュー(AD)

「技術立都」東京を次のフェーズへ!GovTech東京が三方向で進めるAI活用

「先端技術の実装にピュアに取り組める」GovTech東京だからできるAI活用推進とは

──ここまでは行政職員、都民の体験を向上させるためのAI活用について伺ってきましたが、GovTech東京内部での利用についても教えていただけますか。

浅越:やっていること自体は民間の会社とまったく同じで、適切な情報管理を行っているという前提で「行政だからできない」という点はありません。アプリ開発の実装のたたき台をつくるところやコードを書くところはClaude Codeを使っていて、MCPを介してFigmaのデザインデータを開発に取り込む仕組みもあります。コンテキスト整理や要件定義・PRD(製品要求仕様書)などのドキュメント整理についてはNotion AIも活用しています。

 議事録についてもNotion AIで文字起こしすることで、シームレスに要件定義ができますし、その内容をすぐにコードに反映し役立てることもできます。そのほかにもレビュー用のツールを入れてみるなど、基本的には「使って試してみる」方針で進めています。

橋本:AI・イノベーション室にもエンジニアメンバーがいますが、浅越さんのチームとまったく一緒で、プロトタイピングや要件定義でAIを活用するのはもう当たり前になっています。1人のエンジニアが出せるアウトプットの量と速さが格段に変わっていることが分かるので、どんどん使っていきたいですね。

──開発組織についても教えてください。お二人はそれぞれのチームでリーダーを務められているかと思いますが、何か意識されていることはありますか。

開発組織について

浅越:私のチームは30人弱が所属していますが、内製開発のエンジニアリングや企画に集中しているメンバーと、さまざまな調整を進めてくれるメンバーに分かれています。内製メンバーはプロダクトマネージャー、デザイナー、プロジェクトマネージャー、エンジニアという構成です。そこに東京都から出向して来たメンバーや、東京都や自治体との調整を行うメンバーが加わり、良いチームが出来上がっています。

 バックグラウンドが違う人が多いので、それぞれが持っている情報や考え方をちゃんと出し合うことを意識しています。そうでないと、絶対にどこかで漏れや手戻りが生まれ、理想の進め方には近づきません。柔らかい疑問やリクエストであっても、きちんと可視化して突き詰めて開発の現場まで届かないとプロトタイプに落とし込めないので、フラットに発言してそれをドキュメントに残すことを意識しています。ドキュメントに残しておけば、それをAIで活用することができますし、組織が拡大していく中で後から入ってきたメンバーもAIでサマリを作って追いかけることできます。

橋本:これまでに私がいたような企業だと、エンジニア組織はそもそも出来上がっていて、多くのメンバーを雇用している状態からどのようにAIを活用するかに焦点が当たるだろうと考えます。しかし、GovTech東京のエンジニア組織はまだ歴史が浅く、エンジニアの人数が少ない中でAI駆動開発をベースとした新たな組織づくりにチャレンジできると感じています。通常の開発現場において、これまで50人、100人でやっていたような仕事が、10人のエンジニアでもできてしまう。そんな革新的な開発組織が作れれば良いなと思っています。公共の現場で、そういったことを考えられるのはすごく面白い経験です。

 私のチームはエンジニア2名を含めた7人が所属しています。引き続きスピード感を持って課題解決に取り組むために、AIを活用した開発組織づくりを一緒に進めてくれるメンバーを求めています。

──行政職員のメンバーも開発組織に参画されているのですね。

浅越:私のチームには、都庁から派遣職員として参画しているメンバーもおりますが、「少しでも多くの都民に良いサービスを届ける」「これまで東京都になかったものを作る」など自分なりのミッションを持って、開発に取り組んでいます。加えて、開発組織で必要なプロジェクト進行スキルや技術力は、派遣期間が終わり、もとの業務に戻ったとしても有用なものなので、その能力を高めるという意味でもすごく前向きです。

 皆さん、「いかに都民の生活を便利にするにはどうすれば良いか」「そのためにいまこの仕事は何につながるのか」を考えながら進めてくれています。民間企業から入ってきたメンバーの働き方や意見に触発されることもありますし、行政側、民間側、それぞれから来たメンバーがいて良いチーム作りができている感触があります。

──それでは最後に読者に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

浅越:生成AIの可能性を行政でも最大限に活かしたいという思いは強く、今は具体的にどう使うのが良いのか試行錯誤ができる面白い段階です。GovTech東京にはAI活用を推奨する雰囲気と環境がありますが、内部で取り組んでくれるメンバーがもっと必要だと考えています。

 自分の持っている技術を使って社会貢献がしたい、放っておくと置き去りにされてしまう社会課題に立ち向かってみたい、そういう面に興味を持っていただける方がいればぜひ一度お話してみたいです。もちろん公共ならではの制約もありますが、それに向き合うための手段やフィールドが揃った環境だと思っています。ぜひ「やれることはたくさんありますよ」という話をしたいです。

橋本:GovTech東京は、先端技術をいかに社会実装するか、という面白い課題にピュアに取り組める貴重な環境ではないかと感じています。売上やアクティブユーザー数といったKPIには表せない、社会貢献というものに向き合えるすごく面白いフィールドです。

 私が担当しているAIについては、まだまだこれから成熟していく技術だと思いますが、そういった技術を存分に使いながら、どうやって行政のなかにある課題に向き合っていくのか、面白いチャレンジなので公共の分野での課題解決に関心のある方と一緒に取り組めたらと思います。

GovTech東京の「人」「組織」「働きがい」「カルチャー」などをもっと知りたい方におすすめ!

行政側と民間を行き来するキャリアやプロジェクトでのこぼれ話など、オープン&フラットにお届けしています。

「未来に渡す、仕事をしよう」

本記事で興味・共感を持たれた方は、GovTech東京note をぜひご覧下さい!

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

開発現場インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中野 佑輔(編集部)(ナカノ ユウスケ)

 SIer勤務を経て2025年よりCodeZine編集部所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

ミヨグラフィ(ミヨグラフィ)

フットワークが窒素よりも軽いフリーランスフォトグラファー。ポートレート、取材、イベントなど主に人物撮影をしています。英語・中国語対応可能。趣味は電子工作・3Dプリント・ポールダンス。 Webサイト

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:一般財団法人GovTech東京

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/22850 2026/02/02 13:57

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング