SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう

VSCodeでPHP開発環境を構築しよう

開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう 第16回

Webアプリ開発

 PHPはその誕生からWebページ制作を想定しており、今でもWebアプリの開発に広く使われています。

 PHPにはLaravel、Symphony、CakePHP、Slimなどのフレームワークがありますが、ここでは人気も高くエコシステムが充実しているLaravelを題材に、Webアプリ開発のための環境を作っていきます。Laravelにも豊富な拡張機能がありますが、既出のものに加えてLaravel公式の拡張機能Laravel(パブリッシャー:Laravel、ID:laravel.vscode-laravel)を利用するのがオススメです。

 拡張機能Laravelでは、クラス/インタフェース/トレイトの新規作成メニュー、Laravelに特化したコード補完、ホバー、シンタックスハイライトなどの機能を利用できます。

Laravel開発環境の構築とプロジェクトの作成

 Laravelを利用するには、あらかじめPHPとデータベース(MariaDBなど)が利用できる環境が必要です。XAMPPやHomebrewなどを利用して、あらかじめ環境を整えておきます。また、Laravelのプロジェクト作成にはComposer(PHPのパッケージ管理ツール)」が必要なので、「Introduction - Composer」の手順に従い、Composerをインストールしておいてください。

 ここまで準備ができたら、Laravelプロジェクトを、適当な場所にlaravelフォルダを作成して、その下に作成します。

% mkdir laravel
% composer create-project laravel/laravel hello "12.*" --prefer-dist

[NOTE]Laravel Boost

 Laravelには、生成AI(人工知能)による開発支援のためのBoostが提供されています。2025年8月リリースで、2026年1月にバージョン2.0がリリースされるなど、開発が活発な新しいプロジェクトです。以下のような特徴があります。

  • Laravel開発のための各種のMCPサーバ(AIに利用させるための機能群)が多数提供されている
  • Laravel本体やパッケージのドキュメントがベクトル化されてAIから参照できる
  • プロジェクトチームのためのAIガイドラインを自動生成できる

 特に、MCPサーバによりLaravelプロジェクトの構成を確認、変更できるのは大きな支援となるでしょう。例えばMCPサーバDatabase QueriesによりAIがLaravelプロジェクトのデータベースに直接クエリを発行したりといったことが可能です。

 LaravelプロジェクトでBoostを利用するには、以下のコマンドを実行します。

% composer require laravel/boost --dev
% php artisan boost:install	MCPサーバの設定とGitHub Copilotを選択する

 VS CodeにおいてBoostのMCPサーバを利用するには、以下の手順を実行します。

  1. コマンドパレットを開き、"MCP: List Servers"と入力する
  2. 「laravel-boost」を選択する
  3. 「サーバーの起動」を選択する

 Boostにより、LaravelにおけるAI支援開発は大幅に使い勝手のよいものとなるでしょう。

デバッグの設定

 実行とデバッグに対応させるために、launch.jsonファイルを作成します(図12)。Laravelアプリケーションのデバッグには、あらかじめ前述のPHP Debugを含むデバッグ環境の設定が済んでいることが前提です。

  1. アクティビティバーのをクリックして実行とデバッグビューをプライマリサイドバーに展開し、「launch.json ファイルを作成します。」をクリックします。
  2. コマンドパレットが開くので「PHP」を選択します。
  3. launch.jsonファイルが作成されてエディタービューで開かれます。さらに設定を追加できますが、[Esc]キーでキャンセルし、ファイルを保存します。
図12:Laravelデバッグの設定
図12:Laravelデバッグの設定

 デバッグは、「実行とデバッグ」ビューになっている状態で、ビュー上部の緑色の右色三角形のアイコンをクリックして開始します。このとき、「Listen for Xdebug」と表示されているのを確認してください。これが、先ほど設定した構成の名前です。この後、ターミナルを開いて、以下のコマンドでLaravel開発サーバを起動します。

% php artisan serve 

 デバッグのために、適当な場所にブレークポイントを設定します。ここでは、routes/web.phpに設定しました。サーバ起動時に案内されたURL(http://localhost:8000)にアクセスすると、設定したブレークポイントで停止します(図13)。

図13:Laravelデバッグの実行
図13:Laravelデバッグの実行

 実行を継続すれば、図14のようにおなじみのページが表示されます。

図14:Laravelアプリ
図14:Laravelアプリ

今回登場のショートカットキー

機能 macOS Windows
コードスニペット(ビルトイン) [Ctrl]+[Space] [Ctrl]+[Space]

まとめ

 今回は、VS CodeをPHP開発に使えるように、基本的な言語サポートに加え、WordPress開発、Webアプリ開発のための環境構築について紹介しました。

 次回は、Rubyについて、言語サポート、Webアプリ開発などの環境構築を紹介します。

この記事は参考になりましたか?

開発用エディタのド定番「VSCode」を使いこなそう連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 山内 直(WINGSプロジェクト ヤマウチ ナオ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。出版社を経てフリーランスとして独立。ライター、エディター、デベロッパー、講師業に従事。屋号は「たまデジ。」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/23381 2026/02/25 08:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング