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一歩進んだAndroidアプリ開発ができる「Android Jetpack」入門

Hiltの応用的なインジェクションとモジュール利用

一歩進んだAndroidアプリ開発ができる「Android Jetpack」入門 第18回

Roomを利用する場合(2)

ViewModelの変更

 第3回に紹介したように、ViewModel+リポジトリ+Roomを利用する場合、どうしてもApplicationContextが必要になる関係上、ViewModelはAndroidViewModelを利用する必要がありました。

 一方、Hiltを利用して前項で紹介したモジュールを作成した場合、この必要がなくなります。ViewModelクラスは、通常のViewModelを継承したクラスで済むようになり、Javaならばリスト9、Kotlinならばリスト10のコードとなります。

 ViewModel内で利用するCocktailmemoRepositoryも注入されるように、コンストラクタインジェクションを利用します。

[リスト9]MainViewModel.java
@HiltViewModel
public class MainViewModel extends ViewModel {
  private final CocktailmemoRepository _cocktailmemoRepository;
    :
  @Inject
  public MainViewModel(CocktailmemoRepository cocktailmemoRepository) {
    _cocktailmemoRepository = cocktailmemoRepository;
      :
  }
    :
}
[リスト10]MainViewModel.kt
@HiltViewModel
class MainViewModel
	@Inject
	constructor(cocktailmemoRepository: CocktailmemoRepository) : ViewModel() {
    :
}

リポジトリの変更

 また、これに伴い、リポジトリのコンストラクタの引数も変更になります。これも、第3回のリスト8やリスト9で紹介したように、ViewModelからApplicationを受け取り、AppDatabaseを生成するコードが必要でした。

 これも不要になり、代わりにコンストラクタインジェクションを利用し、DAOインスタンスを直接注入してもらうようにします。

 Javaならばリスト11、Kotlinならばリスト12のようになります。

[リスト11]CocktailmemoRepository.java
public class CocktailmemoRepository {
  private final CocktailmemoDAO _cocktailmemoDAO;
  @Inject
  public CocktailmemoRepository(CocktailmemoDAO cocktailmemoDAO) {
    _cocktailmemoDAO = cocktailmemoDAO;
  }
    :
}
[リスト12]CocktailmemoRepository.kt
class CocktailmemoRepository
  @Inject
  constructor(
    private val _cocktailmemoDAO: CocktailmemoDAO
  ) {
    :
}

 このように、Hiltを利用することで依存関係の管理をDIライブラリに任せることができ、アノテーションの付与でインスタンスを受け取れるようになります。よりコードがスッキリするのがわかっていただけると思います。

まとめ

 Android Jetpackについて紹介していく本連載の最終回は、いかがでしたでしょうか。

 今回は、Android開発でDI(Dependency Injection)を実現するHiltのうち、フィールドインジェクションとViewModelのインジェクション、さらにモジュールの利用方法を紹介しました。

 長らく続いたこの連載も、今回で最終回です。本連載で紹介したJetpackの各ライブラリを利用することで、よりモダンなAndroid開発が可能となります。その一端でも理解していただけたならば、うれしい限りです。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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