Expression Blendのインストール
Blendは通常価格65,940円となっていますが、VS 2008 Express Editionをインストールすると、Expression Studio(Blend・Web・Design・Mediaが含まれている)アップグレード版を45,990円で購入できます。Blend以外の3製品も含まれての価格なのでお買い得です。
蛇足ですが、Expression Studioには、VS 2005 Standard Editionも付属されています。購入されるのであれば、ぜひご活用ください。
Expression Blendの60日間評価版は Microsoft Expression Blend 評価版からダウンロードすることができます。Expression Blendのインストール要件を表1に示します。
OS | Microsoft Windows XP SP2、Windows Vista |
CPU | 1GHz(推奨は2GHz 以上) |
メモリ | 512MB(推奨は1024MB 以上) |
ハードディスク | 150MB |
GPU | DirectXR 9対応(推奨は256MB以上) |
ディスプレイ | 1024 x 768の解像度と24ビットカラー(推奨は1024 x 1280の解像度と32ビットカラー) |
インストールはウィザードに従って進めるだけです。ここで注意してほしいのは、Blendはバグフィックスの他に、VS 2008と並行して利用する場合の互換性も改善されたSP1もリリースされているということです。
SP1はMicrosoft Expression Blend Service Pack 1 からダウンロードできます。インストールはダウンロードしたexeファイルをダブルクリックするだけですので、SP1のインストールも忘れずに行いましょう。
Visual Studio 2008のWPFデザインについて
これからは実際にWPFアプリケーション作成の手順を見ていくことにします。今回はVS 2008でプロジェクトを作成した後で、これをBlendから開きます。
WPFアプリケーションの作成
VS 2008でWPFアプリケーションを作成します。[ファイル]-[プロジェクトの作成]-[Visual Basic(C#)]-[Windows]-[WPF アプリケーション]を選択し、プロジェクト名を付け、[OK]をクリックします(図3)。
[ツールボックス]からTextBox/Button/ListBoxコントロールを貼り付けます。
VS 2008上では前述したように、各コントロールを貼り付けて、配置を行う程度になります(図4)。
Buttonコントロールをダブルクリックすると「Windows1.xaml.vb」ファイル上にButton1のクリックイベントが記述されます。この段階でプログラマーはコーディングを進める事ができますが、同時にデザイナーもBlendを利用してフォームをデザインできます。
クリックイベントの記述
クリックイベントが作成されているので、今回はデザインの前にコードを記述します。サンプルはテキストに入力された値をListBoxコントロールに追加するものなので、コードは以下の2行だけです。
Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, _ ByVal e As System.Windows.RoutedEventArgs) Handles Button1.Click ListBox1.Items.Add(TextBox1.Text) TextBox1.Text = "" End Sub
以上で、VS 2008側の作業は終了です。残りはBlendを利用してUIを作成します。