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Developers Summit 2026 セッションレポート(AD)

機能豊富なGrafanaの「使いこなし」の壁をAIで超える──Grafana Cloudが実現するAI時代のオブザーバビリティ

【20-D-6】AI により大きく変化するオブザーバビリティの活用方法。使いこなすための実践術

Grafanaにネイティブ統合されたAIが習得の「壁」を壊す

 これまでGrafanaそのものからGrafana Cloudまでざっと見渡したが、濃縮しても1ページに収めるのが難しいほど機能が豊富だ。それだけ数多くの機能を取り込み、拡張を続けてきたとも言える。

 それゆえに「Grafanaは知っているけど、使いこなせている」と自信を持って言える人は多くないのではないだろうか。強力なツールであるゆえに、全体を網羅して習得するにはハードルが高くなってしまうことが起きる。クエリ言語の複雑さ、欲しい機能へのたどり着きにくさ、データのサイロ化などが起きがちで、結果的に十分な活用や期待した効果が得られないことも起きてしまう。

 Grafana Labs シニアソリューションズエンジニア 角田勝義氏は「Grafanaのような製品は導入して終わりではなく、活用していくことで本来の効果を発揮していくものです。しかし活用に至るまでの壁が高い」と指摘する。

 そこでGrafanaが壁を乗り越えるための解決策として提供するのが、Grafana Cloudにネイティブ統合されたAI「Grafana Assistant」だ。「こういうダッシュボードを作りたい」「こういうクエリで分析したい」と自然言語でリクエストすれば、それに沿ったものが作成される。人間の同僚と違い、どれだけ修正を依頼してもAIはめげずに改善してくれる点も心強い。

 障害時には原因特定から復旧策や影響範囲の調査など、高度なスキルや経験がある専門家でないと難しい対応をAIが支援してくれる。他にも「こういうことをしたいのだけど」と相談すれば、最適な機能や設定をAIが提案してくれる。

 角田氏はGrafana Assistantを「これまでツールの習得に費やしていた時間を、システムをより良くするための価値ある時間へと転換します」と話す。AIはデータが蓄積されているところで、よりよい効果を発揮できる。Grafanaにはすでに多くのデータが蓄積されているため、AIを活用するなら相性がいい領域と言えそうだ。

デモ:REDメソッドを知らずとも、アプリケーション性能監視ダッシュボードを作成

 角田氏はGrafana Assistantを使用して何ができるかを2つのユースケースで披露した。まずはGrafana Assistantを開いてみよう。Grafanaを開いた画面で、左のメニューから「Assistant」を選ぶとGrafana Assistantに移る。

 1点目のデモはダッシュボード作成だ。「専門知識がないからダッシュボードを作るのに苦労する」という壁を、Grafana Assistantが打破してくれる。

 Grafana Assistant画面のプロンプトの部分で「Dashboard」と選ぶとダッシュボード作成のためのエージェントに切り替わる。そこで「アプリケーションの性能を監視するためのダッシュボードを作成して」と依頼すると、アシスタントがどのようなデータソースがあればいいかを考える。普段からGeminiやClaudeを利用していれば同じような感覚で操作できるので、あまり迷うことはないだろう。

 AIがPrometheusなどのデータソースから目的に応じたデータを検索する。続いてリクエスト割合、エラー率、レイテンシといった「REDメソッド」に基づく重要指標のメトリクスを抽出して、グラフが作成されていく。

開始から16分あたり「視覚化を追加して新しいダッシュボードを開始します」
開始から16分あたり「視覚化を追加して新しいダッシュボードを開始します」

 作成されたダッシュボードに対して「サービスごとにフィルタリングしたい」などのカスタマイズも可能だ。追加依頼に対して、必要な修正をAIが考えて全パネルに反映する。

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デモ:ベテランの“勘”をAIが代替──RCA workbenchで挑む障害調査の自動化

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

関口 達朗(セキグチ タツロウ)

フリーカメラマン 1985年生まれ。東京工芸大学卒業後、2009年に小学館スクウェア写真事業部入社。2011年に朝日新聞出版写真部入社。2014から独立し、政治家やアーティストなどのポートレート、物イメージカットなどジャンルを問わず撮影。2児の父。旧姓結束。趣味アウトドア。

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