Connectivity-「Android」
コネクティビティを実現する製品としてはモバイルプラットフォーム「Android」が該当する。Google本社モバイルプラットフォームシニアディレクターのAndy Rubin氏によって製品デモが行われた。
製品デモはデバイスにかけられたキーロックを外すところから始まった。通常、モバイル製品などはパスワードによるロックでセキュリティ保護を行うが、Androidは自分でパターンを決めておき、そのとおり画面をなぞることでロックを解くことができる。
Androidは、基本的にタッチパネルを通じて動作する。数画面分のワークスペースがあり、画面をスライドさせながら簡単に遷移することができる。アプリケーションもアイコンをクリックして起動するほか、起動中のアプリケーションはタスクバーに表示されるなど、完全なマルチタスク機能を持っている。
WebブラウザはWebkitを内蔵、通常のPCと同じようにWebブラウジングが楽しめる。3Gのネットワークに対応しており7.2Mbpsでの通信が可能となる。クリックすることで拡大縮小でき、画面を指でスライドさせてスクロールする。
また、さまざまなアプリをインストールすることができ、それぞれを連携させることも可能となっている。例えば住所録に登録する顔写真を選ぶ際、アルバムソフトを起動すると、内蔵されている顔認識ソフトと連携し、自動的に顔の部分を切り取るため、顔写真を簡単に住所録に組み込むことができる。
さらに、住所録から住所を選択すれば、Googleマップが起動する。地図は3Dのマップで表示されているが、モードを切り替えることでストリートビューを表示させることもできる。
ストリートビューで面白いのはデバイスを傾けることで、表示される画像の向きも切り替わる点だ。デバイスの内部に電子コンパスが内蔵されており、その値を読み取りながら画像表示を切り替えていくという。
最後にRubin氏はAndroidを開発する理由について、「ソフトウェア開発者にモバイル上で動作する多くのアプリケーションを開発して欲しいと思ったからだ」と述べ、「今後、どんなアプリケーションが出てくるか非常に楽しみにしている」と締めくくった。