チームビルドを削除しよう!
チームビルドの定義情報は、チームビルド作成ウィザード終了と同時にソースコード管理上の対象チームプロジェクト配下に登録されます。チームビルド定義自体もソース管理で管理されるということです。
しかし、このため、削除をしようと思ったときに、ちょっとしたテクニックが必要です。削除はソース管理エクスプローラーから行うことができますが、作成した直後に削除しようと思っても削除できない状況になることがあります(図11)
原因として作成したチームビルドがローカルに取得されていないことが挙げられます。チームビルドは作成と同時にソースコード管理にチェックインされますが、ローカルには保存されません。チームビルドの削除を行いたい場合はソースコード管理を操作してローカルに最新版を取得した後、削除を行ってください(図12)。なお、削除はフォルダ単位で行い、変更をチェックインすることも忘れずに行ってください。
まとめ
今回は、TFSのチームビルド機能をセットアップし、利用する手順に重点を置いて紹介しました。これは、著者の個人的な意見ですが、チームビルドは、TFSに用意されている主要機能の中でも、ソースコード管理に次いで比較的とりかかりやすい機能ではないかと思います。本連載で次回取り扱う予定の作業項目との連携機能などもあり、奥は深い機能ですが、入口のハードルは決して高いものではありません。本稿で見てきたような使い方を元に、ぜひ、実際に開発を行う際の自分なりのアイディアを考えてみてください。
さて、次回はTFSのメイン機能でもある作業項目管理機能について紹介します。作業項目はTFSの中ではすべての中心であり、前回、今回と紹介してきたそれぞれの機能とも密接に連携を果たすものです。次回の内容もどうぞお楽しみに。