Swift開発チームは8月20日(現地時間)、次期Swift 6.4におけるEmbedded Swiftの改善内容を発表した。Embedded Swiftはマイクロコントローラなどリソース制約のある環境向けに設計されたSwiftサブセットで、従来より小さいバイナリサイズが特徴となっている。
今回の主な改善点は、まず「any」型(存在型)の一般的な利用に対応したことだ。これまでは「AnyObject」制約付きに限られていたが、今後は全ての「any」型、さらに「Any」自体の使用が可能となる。これにより既存のSwiftコード資産との互換性が向上する一方、動的な言語機能利用によるパフォーマンスやコードサイズへの影響を回避したい場合は、診断機能で警告を有効化できる。
また、従来は例外時に特定のエラー型の指定のみ許可されていたが、今後は型を限定しない“untyped” throws(任意のError準拠型をthrow可能)がEmbedded Swiftでもサポートされる。ただし、untyped throwsはヒープ割り当てを伴うため、性能優先の場合は型付きthrowsが推奨されている。
さらに、従来は限定的だったメタタイプ(例:Int.self)利用範囲が大幅に拡大し、「any (DefaultInitializable.Type)」のような存在型メタタイプも利用できるようになった。
標準ライブラリにおいては、浮動小数点数の文字列変換や並行性ライブラリでのthrow対応なども含まれている。今回の改善はSwift開発スナップショットで試すことができる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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