SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

japan.internet.com翻訳記事

NetKernelでJavaの並行性を越える

非同期呼び出し

 前のブロック上のサブ要求は、いずれも完了するまでブロックされますが、これはそうしなければならないものではありません。複数のステップを1つの非同期パイプラインにまとめることができます。結果を返す代わりに、Futureオブジェクトハンドルに相当するものを取得します。これらのハンドルでjoinすることで、プロセス全体をブロックしながら、個々のサブ要求を並列的にスケジュールすることでCPUの能力を余すことなく利用することが可能になります(リスト1を参照)。

リスト1 Futureオブジェクトハンドル
main()
{ 
    // Create and issue the request, but do not block here
    req = context.createSubRequest("active:httpGet");
    req.addArgument("url", "http://www.funnydog.net/images/cocktail-kitten.jpg");
    handle1 = context.issueAsyncSubRequest(req); // Note: issueAsyncSubRequest, not issueSubRequest
    
    // Create and issue the request, but do not block here
    req = context.createSubRequest("active:xslt");
    req.addArgument("operator", "ffcpl:/devx/style.xsl");
    req.addArgument("operand", "ffcpl:/devx/foo.xml");
    handle2 = context.issueAsyncSubRequest(req);
    
    // Block here until both results are done
    output1 = handle1.join();
    output2 = handle2.join();
    
    System.out.println("DONE!");
    
    resp = context.createResponseFrom(output2);
    context.setResponse(resp);
}

Try it: http://localhost:8080/workbench/devx/asynch.bsh

 この例では、画像は実際には取り出しが完了するまで使われず、まだHTTPで取得されます。適切なパイプラインを設ければエラーや例外もキャッチされますが、ここでは非同期呼び出しの連携が簡単に実現できることを示すことが目的なので、それは行っていません。

 論理的な抽象化によってバックエンド処理の詳細な呼び出しの方法をすべて表現できますが、クライアントはこれらの詳細へのアクセスを禁止され、非同期または同期サブ要求の処理のタイミングを選ぶことだけができます。すべてを自分で管理する場合と比べて、この方法は大幅な単純化をもたらしますが、それだけでなくスケーラビリティも高まるようです。

 ここで重要な点は、リソース指向環境でこれらの呼び出しを発行した結果が、不変的なリソース表現となることです。つまり、NetKernelは状態なし(stateless)の要求機構という側面を強く持ち、少しだけRESTのようであり、少しだけ関数型プログラミング言語のように見えます。オブジェクト指向プログラマがこうした考え方に慣れるまでは少し時間がかかりますが、それは非常に大きな利益をもたらします。

 Javaの並列性に関する通常の構造を用いて同じことを実現できなくもありませんが、非常に理解しにくいものとなるでしょう。マイクロカーネルをベースとするアーキテクチャでURIによるアドレス指定が可能な動作を記述する方法は非常に強力です。異機種のバックエンドシステムに置かれた複数のデータソース(リレーショナルデータベース、Webサービスなど)を横断的にアクセスして非同期的な問い合わせを統合するようなことが簡単に実現できます。

次のページ
抑制

この記事は参考になりましたか?

japan.internet.com翻訳記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

japan.internet.com(ジャパンインターネットコム)

japan.internet.com は、1999年9月にオープンした、日本初のネットビジネス専門ニュースサイト。月間2億以上のページビューを誇る米国 Jupitermedia Corporation (Nasdaq: JUPM) のニュースサイト internet.comEarthWeb.com からの最新記事を日本語に翻訳して掲載するとともに、日本独自のネットビジネス関連記事やレポートを配信。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Brian Sletten(Brian Sletten)

教養学部卒業のソフトウェアエンジニア。順方向学習技術に関心がある。システム設計者、開発者、助言者(メンター)、トレーナーとして活動している。世界中の会議で講演し、複数のオンラインメディアでWeb関連の技術に関して執筆を行っている。防衛、財務、商業など、経験は多岐にわたる。ネットワークマトリックススイ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3472 2009/02/09 14:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー