Flex 3のおさらい
編集部
FXUGさんの話もでたところで、Flexに話を移して行きたいとおもいます。Flex 3もAIRと同時に発表されましたが、簡単にFlexについてもご説明いただけますか?
西山
簡単に言ってしまうと、Flexは「コードベースで作るFlash」です。
そもそもFlashはパラパラ漫画を作るアプリケーションでした。「絵が動くね、分かりやすいね」というのが、ベースのアプリケーションだったのですが、そのFlashにスクリプト機能を付けることで、複雑なことができるようになってきた。
複雑なことが可能になってくると、ユーザーの方がどんどん複雑なことをやりたがるようになってきた。
そういったユーザーさんは、そのうちパラパラ漫画をマウスで描く要素よりも、Flash用の言語Action Scriptを書いている要素の方が増えてきた。
そうすると、パラパラ漫画描きツールのFlashだと、だんだんもどかしくなってきますよね。マウスで必ずやらなきゃいけないのかと。「キーボードメインのスクリプトでやりたい!」と望む開発者の方が増えてきたので、「じゃあ、それ作りましょうか!」といってできたのが、そもそものFlexです。
最終的には、Flashを書き出すんですが、それをコードベースでバキバキやってくださいというものです。
編集部
なるほど(笑)そうやって説明していただくと良くわかりますね。では、前バージョンのFlex 2と、Flex 3ではどのような違いがあるのでしょうか?
西山
Flex 3からの特徴として、複雑なデータの可視化に対応したコンポーネント群の追加や、フレームワークの改善によるパフォーマンス向上などが挙げられますが、
一番の大きな違いは、開発環境であるFlex Builder 3の大幅な機能向上です。
Flex Builder 3の新機能は
Adobeのサイトにあるとおり多岐に渡るのですが、
とくにAIRの開発が出来るようになったこと、デザイナー/デベロッパーワークフローが考慮されたこと、パフォーマンスチューニングに必要な機能が追加されたこと、など大幅な進歩が見られます。
編集部
現在の利用状況はどのくらいですか?
西山
ユーザーベースの数は残念ながら公表できないのですが、Flex Builderの売り上げ本数でいうと、4半期ごとの差が前バージョンの3倍~4倍以上になっています。Flex Builder 3になってからガバっと増えたという感じです。
編集部
では、かなり普及してきているんですね。
西山
まず認知度が高まりましたね。Flex Builder 1の時はDreamweaverベースの開発環境で、一部の「コードでやりたいんじゃ!」っていう人が利用していたのですが、2からEclipseベースになって、Eclipseに親しみがある方であれば、すんなり入れるようになった。そこから徐々に認知が高まってきたという感じがあります。
編集部
利用できる環境が整ってきたから、ユーザーも自然と増えてきたと。
西山
そうですね。手ごたえ的には、この倍ぐらいにはなるんじゃないかなと思っています。AIRの認知も高まってきて、「AIR開発に何が良いの?」という話になると、やはり現状で最も適しているのはFlex Builderだと思うので。もちろん、FlashやDreamWeaverからもAIRのパブリッシュはできるんですが、開発効率ということを考えるとFlex Builderが一番です。