米コベリティ社は27日、ソースコード解析システム「Coverity Prevent」の最新版において、Microsoft製品を使用しているソフトウェア開発者向けの機能を追加すると発表した。Visual Studioとの統合のほか、Windows Vistaサポートや、Win32並列処理API用のモデリング機能が追加される。併せて、C#用の品質チェッカーや並列処理チェッカーなどの新しいチェッカーも導入された。
コベリティ社によると、今回のサポート拡張は「統合開発環境としてVisual Studioを使用する開発者が増えてきたことから、Eclipseだけでなく、Visual Studioと両方をサポートする必要があるため」という。Coverity Prevent最新版には、次のようなMicrosoft向け機能が含まれる。
- Visual Studioサポート
- C#並列処理欠陥検出
- Win32並列処理のサポート
- あらゆるMicrosoftプラットフォームの全面的なサポート
Coverity Prevent Desktop for Visual Studioを使用し、Visual Studio 2005および2008上で、静的コード解析を実施できる。なお、Eclipse 3.2/3.3/3.4にも対応している。
業界初のC#並列処理欠陥検出機能があり、C#で記述したマルチスレッドアプリケーションで発生する可能性のある、検出困難なさまざまな欠陥を正確に特定するチェッカーが複数含まれている。
Win32並列処理モデリング機能を使用し、検出困難な並列処理欠陥を、開発ライフサイクルの初期段階で特定できる。Win32マルチコア環境向けに設計されるマルチスレッドソフトウェアの整合性を確保するのに役立つ。
Windows XP、Windows Vista、Windows Mobile、Windows Automotive、Xboxなど複数のMicrosoftプラットフォーム上で解析をサポートする。
Coverity Preventは、500社を超える企業に採用されている静的解析ソリューションで、C#やC/C++、Javaで高度な並列処理テストを実施できる。プラットフォームとしてはWindows Vistaのほか、Linux、Solaris、HP-UX、FreeBSD、NetBSDもサポートしている。
【関連リンク】
・Preventのマイクロソフト関連機能を拡張(プレスリリース)